北海道ツーリング2017 ~7・8日目

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札幌~羊蹄山~積丹岬~小樽港 晴れ 273km(道内計1,920km)

5時半に目が覚めて、パッキングを終え、8時ホテル出発。
新日本海フェリーが新造船になって、一番の恩恵はこの最終日にある。帰路のフェリーがこれまでは朝10:30に出航してたのに対し、新ダイヤでは17:00に変わった。これはとても大きな変化で、大袈裟に言えば旅のプランをガラリと変えるほどである。これまでの最終日は、朝、船に乗って帰るだけの帰宅日であったが、これからは半日以上遊べるのである。

道南は北海道の左下のエリアだけれど、このちょろりと出張った部分を旅して回るのは、心にゆとりがないとできない。日程も資金も限られた我々のような社会人ライダーは、どうしても広大な道東や道北に目がいきがちなんである。小さく見える尾っぽの部分だって、隈なく回ろうとすれば数日はかかる。道南を回る旅は、むしろ贅沢な旅だと僕は思う。しかし強制送還まで半日の猶予を得たことで、道南の片鱗を味わうことくらいはできるようになった。

15:30までに小樽港へ着けるルートを地図とにらめっこ。欲張って乗り過ごすなんてことのないように。どうしても行きたいのが羊蹄山と積丹半島。羊蹄山の裾野をかすめ、積丹半島を時計回りにぐるっと回ることにした。

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初の道南へ向けいざ出発。

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もう休憩。

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遠く羊蹄山を眺めながら、道の駅 望羊中山で年間40万個売れるという名物「あげいも」で朝メシ。

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大して期待してなかったけどこれがびっくりするほど美味かった。じゃがいもがネットリ甘い。衣もさっくりと軽く揚がってて、串に3個と結構ボリュームがあるのだがペロリといけた。

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腹も満たされて、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山のビューポイントへ。

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雲がかかってそれもまた美しい。満足。

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続いて積丹に向け突撃。

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薄々わかってはいたのだが、でかいぜ積丹半島。走っても走っても海海海。積丹ブルーと呼ばれる深い青を横目に突き進むと、ようやく突端の神威岬着。

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バイクを降りて岬へ登る。

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突端まで歩くには20~30分かかるので、最初のビューポイントで撮影し撤退。ここでも美しい積丹ブルーを拝む。

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まだ終わらない、次いで積丹岬。

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ここも素晴らしい景勝。
この時点で13:30とほぼ予定通りの時間。ホッカイドウタイム把握しております。

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最後に寄りたかったのが、カニの家でオススメされた余市の海鮮丼。平日ランチなら850円という破格値らしいが、残念ながら今日は土曜日なのでサービスにはありつけない。でもせっかく教えてもらったし行ってみよう。

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余市には14:00着。
街中をふらついて見つけたその名も「ガーデンハウス」。とても寿司屋と思えぬ屋号。

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かなり混んでたけど店内も割と広くて、あまり待たずに座敷に通される。

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まかない丼 2,000円を注文。手を洗いに行ってる間にすでに着丼。早い。味は美味しいです。でも2,000円だしこんなもんかな。丼を頼んで味噌汁が付いてこないパターンて、ちょっと残念。どうしてもみどり鮨の生チラシ1,200円と比べてしまうので、あのパフォーマンスは改めて凄いなと。値段ももちろんなんだけど、美味いんですよ。

でも海鮮丼は初日の「北のにしん屋さん」だけだったので、食べられて満足。思い残すことなく小樽港へ。

最後のセイコーマートで買い出ししてガソリン入れて、予定通り15:30フェリーターミナル着。完璧。着いたらすでに乗船が始まっていて、スロープから船内へ飲み込まれる。
ああ、終わってしまった北海道。あの日に戻りたい。今年もめちゃくちゃ面白かったな。

 

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夜のビンゴ大会ではまさかのソフトドリンク券をゲット。翌朝のコーヒーをありがたく頂いた。

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翌朝新潟港に着いて、船内アナウンスに従って下船の準備をするライダーたち。旅を終えた充実感と、もうひと騒ぎしたいよねという名残惜しさがそれぞれの足もとで渦を巻く。

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あの顔もこの顔も、見たことのある顔がちらほら。行きと帰りのフェリーで一緒ということも、我々にとって珍しいことではない。あれは初日だったか、三毛別で一緒になったGSRのお兄さんもいる。「お互いマニアックなところに来ましたね」なんて言って笑ってた。彼と目が合って会釈する。

 

僕は見覚えのある背中を見つけて、近づいて肩を叩いた。
彼は振り向いて僕を見ると、満面の笑みでがっちりと握手した。礼文島で一緒にゴロタ岬を見た、BMWのおじさんだった。

 

「利尻富士はどうでした?」
「もう、大変でしたよ。片道9時間かな」
「でもやり遂げましたか。流石ですね」
「いやいや、もうヘトヘト。ゴロタ岬のトレッキングが結構堪えてましてね(笑)」
「あははは。で、北海道は楽しめましたか?」
「ええ、とても」
「僕もです。楽しかった」
「じゃあ」
「じゃあ」
「また、いつか。北海道で」
「また会いましょう」

僕たちは船を降りて、それぞれの場所へ帰っていった。

 

新潟港~自宅 360km 総走行距離 2,630km

 

 

 

1件のコメント

  1. いつも楽しみに拝見させていただいています。
    自分もいつかは試される大地へ・・・ずっと想っていました。
    人生折り返し地点を過ぎ、今しかないと思い8月に無理矢理道内7日間の旅に出ました。
    初上陸、初キャンプと初めてづくしの北の大地。
    自分で走って、自分の目で見て、旅する皆さんとの一期一会・・・満喫してきました。
    なぜ旅する人は皆穏やかなんだろう。。。
    ブログこれからも楽しみにしております。
    いつかどこかでお会い出来たら一杯奢らせてくださいね。

    • moriさま

      初めまして。コメントありがとうございます。
      文面から旅の楽しさが伝わってきて、なんだか僕も嬉しくなってしまいました。おそらく同じくらいの年代の方でしょうか。本当にどこかでお会い出来たら、北海道の話を肴に一杯やりましょう。嬉しいコメントありがとうございます、励みになります。

  2. いいですね!
    あ、はじめまして。今年の夏に北海道に行こうとして色々情報を調べてたらこのブログまでたどり着いて北海道ツーリング日誌を拝見させていただきました!参考になる情報もたくさんありますしきれいな写真に丁寧な文章、素敵です。また最後のフェリーの中での会話がジーンと来ますね。

    • nmindさま

      初めまして。コメントありがとうございます。
      この時期になると、”北海道ツーリング”というキーワードでのアクセスがどんと増えまして、今年もこの時期がきたなあと思います。旅の計画拝見しました。12日間ですか?なんとも羨ましい!旅の恥はかき捨て、ぜひ楽しんできて下さいね。快晴と旅のご無事をお祈りしております。帰宅後よろしければまたお聞かせくださいね。

      • 同じ会社で10年間働いたご褒美で10日間のリフレッシュ休暇をいただきました。実は5年目のときもいただきましたが、その時は忙しくて使えなかったです。今回は遠慮なく使うつもりです!戻ったら自分の席がなくなってるのではないか不安ですが^^;

        はい!北海道、いっぱい楽しんできてまた報告します!

        • nmindさま

          10年目のご褒美、素敵な会社さんですねぇ。私、今年勤続20年でしたけど、腕時計でした・・・。休みをくれー! まぁ休んでますけど(笑)。
          今年は諸般の事情により、北海道はお預けです。ですから尚更羨ましい。nmindさまは海外に旅慣れした方とお見受けしましたが、私はそっちは慣れてないんですね。英語ダメですし。ですけど今年、Born Freeを体験しにLA行ってみます〜。

          • 確かに世界の色んな所を見てきましたが、実は私も英語が全然ダメなんですね(汗)。世界中の色んな国の人たちと仕事をしてて感じたのはやっぱり重要なのは言語ではない気がします。

            Born Free、よくわかりませんが、言葉が通じなくてもnovotelさんなら十分楽しめる気がしますね!

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