北海道2014備忘録 ~ 1日目

テッペンを回って夜も更けてきた頃、荷物を満載したワイドグライドを引っぱり出す。やっぱり、あまり寝つけなかったな。

最近でこそツーリング前夜が楽しみで眠れない、なんてことは無くなってきたけど(むしろ寝過ぎて予定時刻を超えることはあるけど)11年ぶりの北海道ツーリングともなるといやがおうにも気持ちは昂った。不安定な空模様ではあるけれど、まだ降り出してはいない。このまま持ってくれよと願いつつ、嫁さんに見送られアクセルを開ける。午前1:00、自宅出発。
関越練馬ICまで、荷物の重みを確かめながら目白通り。途中工事で若干の足止め。極端にリア荷重された車体は少しだけハンドルが振られた。さあ、旅の始まり。

練馬ICに滑り込んですぐに合羽を着込む。霧のような湿気が身体中にまとわりついた。でも気分は上々、時間もある。ノンビリと北上する。何度かの休憩を挟み群馬県突入。関越トンネルを抜けると急激に冷えるのはいつも通り。ここまではすこぶる順調。早く着きすぎちゃうかもなーなんて心配するが、そう甘くはない。

赤城高原で突然の濃霧。視界15m程度。恐ろし!
闇の向こうに溶け込んでいくセンターラインだけを頼りに進む。ハイビームにしたくて股下のミニスイッチをゴソゴソするも、ヘッドライトを消してしまう。自殺行為!泡食ってクラクションのボタンにも触れてしまい、プァープァーと二回ほど鳴らし更に焦る。こんな時、カスタムしたバイクは使い勝手が悪いな。何とかヘッドライトを付けて、赤城高原SAに緊急ピットイン。

GSで給油して、おいちゃんと談笑。
「この霧どこまで続きますかねぇ」
「たぶん、沼田辺りまでじゃないかな」

沼田まで時間にして5分。助かったと思い遅い車の後ろに張り付いて濃霧区間を走り切る。おいちゃんの言う通り沼田で霧は晴れてきた。
霧が晴れたと思ったら、今度は突然の豪雨。ライダーの醍醐味だよねぇ、しみじみ。なんてとても言ってられない豪雨が全身に叩き付けた。たまらずPAに退避したら同志が沢山いる。もう少しで新潟なのにね、なんてポツポツ話しながら、真っ暗な空模様を眺める。でも一様に笑顔なのは豪雨でハイになってるせいか、それとも旅を想ってか。

雨のやむ気配はない。それどころか雷まで鳴り出す始末。
一人、また一人と諦めたように雨の中出動。行く先は皆同じだ、ドブネズミ諸君よ君は一人じゃない。写真には写らない美しさがあると信じたい。

すぐに新潟亀田ICが現れて関越を降りる。ETCで3,900円くらい。インターを降りて豪雨の中迷走。道分からず。仕方なしと路肩に寄せてスマホでルートチェック。逆だった。Uターンしてコンビニでビール買って道聞いて給油して対向車の大型トラックの水しぶきを頭から浴びてもう修行か!と。一瞬前が全く見えず水中遊泳。まぁそれは良いけども、そのせいか気づいたらトリップメーターが0を指したまま動かなくなってた。これは困る。ガス欠は今回の懸念事項だ。考えても仕方ない、乾いたら動くかもと期待しつつ港へ向かう。しばらく走って気づいたらメーターが復活してた!やった読み通り!

かくしてAM8:45、ベストタイムにて新潟港着。雨しんどー。
あとは海の上で優雅そのもの。風呂入ってビール飲んで寝てまたビール飲んで食べてこれ書いてる。



7/19土曜日 自宅~新潟港 350km

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。