北海道2014備忘録 ~ 6日目


 

快適なホテルのベッドで5:30起床。うーん、もっと寝たい。早起きが日課になってしまった。少しだらだらとテレビを見て、7:00に慌てて大浴場に行く。朝風呂は男女入れ替え制で7:30までなのだ。その後朝飯を食いにホテル内の食堂へ。帯広といえば豚丼。全然期待してなかったけど普通に旨い。そして僕は、普通に旨い豚丼が食いたかったから、願ったり叶ったりだ。

荷作りを済ませ9:30チェックアウト。随分ゆっくりしちゃったな。でも濡れたものも乾いたし、旨いもの食って充電したし、また旅をフレッシュに始められる嬉しさよ。バイクのシートだけは水が沁みちゃって、ぞうきん挟んだりしてもしっかり濡れてしまうデリケートゾーン。仕方なし。

六花亭本店に寄って、職場へのお土産を送ろうと考えるが、到着日が僕の出勤日と同じタイミング。うーん。考えた末、後日どこかで買って面倒だけど持ち帰ろう。ならばとサクサクパイ160円を1個購入。これ目当てで来たのだ。本店でしか食えない、賞味期限ならず賞味時間3時間のスイーツ。サービスのコーヒーと共に店内で実食。うげーウマー。どんだけサクサクしとんじゃいと。ほくほくして店を出ると10:40。のんびりし過ぎでは。まぁ良い、急がないのが楽しいのだ。

今日は富良野へ。かの有名な三国峠を捨てて、道民オススメの狩勝峠へ向かう。11年前、層雲峡や三国峠付近は走ったが、何だかジットリしたイメージがあって(実際雨が降ってた)今日の気分ではなかった。だからオススメされたからでもあったけど、せっかく晴れたんだしカラッとした場所を走りたかった。緩やかなワインディングから標高を上げて、わりとすぐに到着。展望台から山々を眺める。うん、綺麗でした。

R38を富良野方面、麓郷の標識が出て右折。麓郷の森を見にいくぞ。20キロ弱走って到着。麓郷までの道中、一本道が真っ直ぐに地平線の向こうに吸い込まれて、その境界線が陽炎のように揺らいでいるシーンにあちらこちらで出会ってしまい、しかもキリが無いくらいそんなところばかりで、恍惚感に包まれていた。でかいぜ北海道。

麓郷の森は「北の国から」シリーズの歴代の家々があって、僕はそこまでのマニアではなかったけど(全作見てはいる)思わぬちょっと感動してしまった。建築とかインテリアとか、もちろん僕は専門家ではないけれども、とにかく美術分野が素晴らしくて。どうやら石の家をデザインした、フジテレビの美術デザイナー根本研二氏が、テレビセットでは初の最優秀賞を取ったようだ。納得だよー。あと水車も良かった。あの風景が遠くに見えて来た時、胸がきゅーんとなった。素敵だ。隅から隅まで見学してしまい、時は既に15:30。よし、向かうか。



今日は上富良野の日の出公園オートキャンプ場へ。最後のキャンプ。リアカーで駐車場からサイトまで荷物を運び、汗だくになりながら設営。数キロ先にある温泉に入って、ラーメン屋で味噌ラーメン&餃子&小ライス食って(食い過ぎ)、セイコーマートで酒買って、飲みながらテント脇でこれ書いてる。スパークリングとか冷えた白ワインとか、ちょっと気の利いた酒があって嬉しい。風が出てきたけど心地よい。

一人旅をしない友人に一人だなんて言うと、少し驚いた顔で「自分と向き合っちゃうんだね」なんて言われる時がある。申し訳ないけど、全然無いんだそういうの。ただ走って、食って、飲んで寝る。すごくシンプルに、これを繰り返しているだけなんだよ。だけど、生きてる感がしみじみとある。難しい事は何も考えずに、ただ良い景色を見て寝るだけなんだけど、旅も終わりに近づくと、ちょっとだけ感慨深くなる。人生とかは振り返らないけどさ、この旅はやっぱり、振り返るよね。

ひとことで言ってこの北海道は最高だった。11年前に来た時よりもちろん、今までの旅の中でもかなり上位に食い込みますよ。とにかく、あと一日。最終日はゆっくりと、この旅の集大成としてやっぱり走って飲んでしまおうと思う。

7/24 木曜日 JRイン帯広~上富良野日の出公園オートキャンプ場  162km

 

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