梅雨の二泊三日渓流ツーリング 3日目 〜真木川〜道志川

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三日目。グッモーニン甲府、快適な朝。

世間様は今日から三連休。川もキャンプ場も、きっと人で溢れかえるに違いない。人の波に飲まれる前に、なんとか結果を残したいけれど。そんな気持ちとは裏腹に、のんびりとホテルでの朝食。バイキング形式を、僕はうまくチョイスすることができない。主菜、副菜、汁物、香の物、なんて素晴らしいスターティングメンバーで揃えられる人を、羨ましく思う。なんだか僕の皿は、気づいたらパンだらけなんてことが良くある。

パンだらけの朝食を終えて、食後のコーヒーもいただいて、部屋にぶちまけていた湿った道具も乾いたことを確認し、丁寧に折り畳んでパッキングする。キャンプ道具に釣り具が加わったものだから、きちんと整理しないと収まらない。9時30分とギリギリまでくつろいでチェックアウト。今日は笹子川支流の真木川を目指す。かねてより気になっていた川だ。

セローに積み込みを終えて、甲州街道を突き進む。天気は曇天。しかし雨はない。勝沼を抜け、初狩を抜け大月方面へ。県道510号を左折、真木温泉へ向けて長い勾配を駆け上がる。峠道をぐねぐね上っていくとやがて民家は消え、辺りは笹子川渓谷の深い森に包まれる。「岩魚釣りセンターハマイバ」を横目に、さらに高度を上げる。

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どこまでも突き進んでいくと道は続くものの、川は沢のような細い流れになってやがて収束する。今年は全国的に渇水でもあり、水量は乏しい。ある程度のところで折り返し、目をつけていた場所から入渓する。

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川幅もそこそこの広さがあり竿を振りやすい。今回はもう、ずっとテンカラ。ルアータックルも持ってきたが、結局一度も出さなかった。少し釣り上がると堰堤。また堰堤。高巻き出来ないので林道へ上がり、また入渓、また堰堤。これは結構ダルいぞと。川もそれなりに叩かれてるようで気配がない。4つ5つ超えたところでやめ。とぼとぼと林道をバイクまで戻る。

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期待した真木川、つんつるてんの坊主。さて、どうする。
いろいろと川をハシゴして、急にホームリバーの道志川が恋しくなる。さしずめ、通い慣れた居酒屋がやっぱり落ち着くよね、ってところだ。盛夏の気温になってから全然釣れないけど、あの渓相は好きだ。今から向かえばちょうど夕マヅメの時間だろう。ゲーター履いたままセローに跨がり、ハンドルを道志川に向ける。

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道志川本流の前に、支流の櫓沢川へ。沢か川かどっちやねんという川だ。ここは頭上に木々が生い茂っており、思うように竿が出せないが、その分竿抜けになっているポイントもあるはず。16時、パンパンと柏手打って鳥居横から入渓。連休初日、朝からプレッシャーかけられてるだろうなと思っていたが、辺りは蜘蛛の巣だらけで人が入った様子がない。これは期待できるかも。

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そっと川へ降りると2回ほど魚に走られる。慌てるな、忍びの心でいけ。魚はいるということだ。木の隙間をぬってなんとか竿を出しながら、何度も引っ掛けながら、緩流域に毛鉤を落としていく。

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ここ、絶対いるよね。というプールに大岩の背後からアプローチ。たぶん、ワンチャンスだろう。落ち込みの脇に毛鉤を落として、自然に流す。ラインが流れに乗った刹那、ビクビクッ!と竿先が震え、ズバッと合わせる。も、乗せきれず。へたくそ。

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ゔ~~~っと天を仰ぐ。予想した通り、二度目は無い。いくら同じ場所を流してもさっぱり食わなかった。

本流へ移動、椿キャンプ場へ。
沢山の人でごった返している。子供達は川へ、おとーちゃんもおかーちゃんも川へ。鮎師も竿を出しての大団円。駄目だこりゃ。さらに移動し、人の居なかった朝日屋前から入渓する。時刻は17時30分、ラストチャンスにかける。

毛鉤を流れに乗せながら、テンポ良くランガンで釣り上がる。テンカラの、この小気味良いテンポが好きだ。本流は障害物も少なく、気持ち良く竿が振れる。徐々に夕闇が迫り、良い雰囲気になっていく。500メートルほど釣り上がったチャラ瀬の先でアタリ、ズドンと合わせてやっと出た。

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20cmとそれほど大きくはないけど、腹がパンと出たヒレピンヤマメ。感謝。

その後は続かず、暗くなって納竿。
まだこれから三連休が始まるんだけど、キャンプ場の賑わいを見て撤収することにする。雨にも打たれ、渋い釣果だったけど楽しめた。終わり良ければ全て良し。世間様の連休は、家でのんびりすることにしよう。

すっかり暗くなった道志みちを、ぶっ飛ばして家に帰った。

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