千里浜サンドフラッツ2016

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雨の日が続いて、僕たちは出かけられずにいた。

シルバーウィークに休みをつなげて、9日間ほどの連休を取ったけど連日の雨。僕たちは空を見上げて溜め息をついた。それでも諦めたわけではなくて、出かけるタイミングを計っていた。いざとなればカッパを着て走り出す覚悟だったが、幾らかでも雨足が弱まればそれにこした事はない。

今年は奥様と中国地方か九州を走り、最終的には石川県で行われる「CHIRIHAMA SAND-FLATS」を観て帰ってくるという漠然とした計画を立てた。あいにくの空模様が続き、軽トラでの関西旅などでお茶を濁しながらも、いいかげん出発しないと日程は減るばかり。特に奥様は業を煮やして、弱腰になりかけた僕の尻をペシペシと叩いた。すでに中国地方にまで向かう余裕は無かったが、千里浜までは行こうと決めた。

昼過ぎに雨の中走り出す。
土砂降りの中走り続けた先で、テントを張ることは避けたい。キャンプ中に降った雨なら諦めもつくが、雨の中での設営も撤収も、あまり楽しい作業ではない。それで、わが家の定番キャンプ場である「ノースランド・キャンパーズビレッジ」にとりあえず向かうことにした。あそこなら幌馬車キャビンに泊まれるし、ティピーがあるから宴もできる。あとは天気を見ながら、石川県を目指すことにした。

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ノースランドはしっかりと雨。出発が遅かったから到着は夜になった。すぐに風呂に入って宴を始める。屋根があるって素晴らしい。良い気分になってキャビンに入り、ぐっすりと寝た。

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翌朝も目が覚めれば軒を叩く雨音。連泊も考えたが、ここまで来たら開き直ってコマを進めることにする。ドブネズミ行脚二日目、雨ばかりであまり写真がない。写真には写らない美しさがあると信じたい。とりあえずは富山県富山市を目指して走り出した。

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安房峠の山越えは避けて、松本から北上し白馬を経由して糸魚川へ抜けるルート。霧雨に煙る姫川も、それはそれで趣があって良い。

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日が暮れるにつれ雨は上がり、日本海側に出る頃には見事な夕焼けに染まった。

 

富山市に宿を取るつもりで、スマホで予約完了ボタンを押した直後に、それは高岡市のホテルだったことに気づいて大慌て。しかし時すでに遅し。キャンセルも効かず、僕は嫁さんに平謝りして、高岡市に向かう決心をする。
また高岡か・・・昨年のSSTRで宿が取れず、やむなく泊まった街だ。富山には泊まったことがなかっただけに楽しみにしていた。もう心底がっかり。何より自分のアホさに嘆く。

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しかし現金なもので、綺麗な夕日が見られて気分を良くし、切りかえて高岡の居酒屋を探す。ピンときた「たかまさ」へ突撃。ここがもうアナタね、京都の赤垣屋を思わせる素晴らしさ。旨い魚と旨い酒、気っ風の良い大将と威勢良く親切な店員さん。もう僕は完全に上機嫌で、いかに良い居酒屋に巡り会う瞬間が幸せか、嫁さんに懇々と説くのであった。高岡大好き。

 

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翌日、千里浜へ入りサンドフラッツを堪能。最高にアガるイベント。

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PANにガチのMXタイヤとかたまらない。

 

夜はお世話になってるAARさんのお誘いで、極上焼き肉へ突撃。

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HOT BIKEの池田さん、Inuchoppersさん、Shixさん他蒼々たるメンバーの中、緊張気味に肉をついばみ始めるが、あまりの旨さに箸が止まらず酒も止まらず笑いも止まらず。能登牛って凄い。人生で一番旨い焼き肉だった。すっかり良い気分で嫁さん(ノンアルコホール)のタンデムにしがみつき、宿へ帰還した。

 

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翌朝も少しだけレースを見て、家路への500キロへ向かう。
レースは見るのも楽しいが、出来るなら参加すべきだなと思う。
嗚呼、僕も早くビンテージモトクロスがしたい。

 

 

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