気がついたら10月も十日を過ぎている。1年早いなあ、あっという間におじいちゃんになりそう。

さて、チキチキVMXに参戦するために導入したわが家のニューカマー、’79年式DT125。なかなかしっかりと向き合う時間が取れなくて、それでもぽつぽつと200kmほどを走りました。

今更ながら購入の決めては、インドネシアのゲリラが乗ってそうな雰囲気があることでしょうか。丸い乳首ウインカーと四角いテールランプのコンビネーションが、何とも発展途上国テイスト。ミャンマーあたりで家族4人乗せて走ってそうなバイクです。東ティモール民族解放軍系、サンダルにフルフェイスみたいな。

このオートバイ、僕が思うにあまり評価されてない気がするんですね。むしろ、それで一向に構わないんですけど。なので資産価値もそう高くないと思います。カンチレバーのモノサスが好みの分かれるところでしょうが、上記の理由で僕は大好き。こんなに良いオートバイなのにね。とはいえ、やはり心の琴線に触れる方も少なくないようで、懐かしくも面白いものを見るような、好奇と郷愁と少しの羨望が入り交じった眼差しでお声をかけてくださる大人もおられます。

車両そのものも細部を見れば、とても凝った造りをしています。オイルタンクなんて蝶番が付いてて、横にぱっくり開くトゥーマッチ構造。当時のヤマハの気合いを感じます。
購入した車両は相場か、もしかしたら少し高めの価格設定でしたが、程度は予想通りの上物でした。ほとんど手直しの必要がありません。直したくても基本パーツが絶版ですからね。

やった事はと言えば、サイドカバーの引っかけが両方とも折れていたので、パテで作り直したこと。アバンギャルドなミラーが付いてたので買い直したこと。アクセルがやや重かったのでバラして注油したこと。ブレーキレバーがメッキで嫌だったので、純正を探して黒レバーに換えたこと。チェーンに注油したこと。オイル足したこと、くらい。なんの問題もありません。シートカバーが駄目ですが、見た目は追々やるとして、さっくりとレースにも参加できるってもんです。

 

大した予備知識も無いまま購入したんですけど、希薄な情報を漁って得たところによれば、わが家のDTは型式2NOの中でも、2NO-050の車両番号から始まる「3G7」という2型で、1979年式であるということはDTフリークのアナタにはとっくにお見通しのことと思います。
初年度の’78年が「2NO」、2型’79年が「3G7」、3型’80～’81年が「4F2」となり、3型になるとカンチレバーが角フレームになりますね。どうでも良い？まあそうですね。

 

とにかく、普通に走る分には問題ないわけですし、VMXに参加するために購入したのですから、期日は迫ってますが次回の「チキチキVMX猛レース」にエントリーしたわけです。自分の勝手な思い込みだったのですが、観戦にいった前回の「チキチキビンテージエンデューロ」が3時間耐久だったものですから、今回もそうだと思っていたら10分＋1周のスプリントでした。エンデューロはむしろ番外編だったようです。まあでも、参加しますよもちろん。

二人で1台をシェアするので、奥様が11のトレール＆レゴラリータ2クラス、僕が12のトレール＆レゴラリータ3クラスに出場する予定です。

期日も迫っているので、ここ数日必要なものを大人買いしています。ガチムチのMXタイヤ、レバーやオイル、プラグ、ゼッケンなど細々としたパーツ類、ラダーやタイダウンなどの車載道具などなど。散財楽しいなあ。

保安部品も全部とっぱらわなくてはなりません。車両整備の時間をどう捻出するかが課題です。それから人間の装備もできればビンテージにしたいなあ。ああそうそう、これを機にWRも余計なものを取っ払って、牙を生やし直しています。コース練習に持ち込んでみるかなと。

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人間の方も練習に行きました。まさか奥様と猿が島に行くとは夢にも思いませんよね。10年ぶりにカビくさいモトパン引っぱり出してセローに荷物カチ盛りして、DTと二台して最新のMXやエンデューロレーサーに混じって走ってきました。

わが家だけ70’s～80’sという可笑しさ。でもこれで速かったらカッコイイなと思い、初めこそ気合い入れて走りましたけど、わりとすぐタレました。体力が全然持ちません。むしろスプリントで良かったねと。

DTのサスはどんだけ駄目かと思っていたけど、それほどでもありませんでした。こらイケル！とは言わないまでも、悪くない。充分です。

奥様は最初こそバタ足でしたけど、帰る頃にはまあまあ普通に乗ってました。速くはないですけど、あの路面で走れりゃモトビは整地でしょう。

パタコケで早速レバーいわしましたけど。

 

今週末は一度モトビに練習走行に行って、来週末には本番です。むちゃむちゃ楽しみです。