月に一度くらいはモトビに練習に行きたいけど、実際はなかなか思うようにいかず、猿が島にひとりコソ練へ。

風の強い寒い朝だった。少し早起きしてプロテクターもしっかり着けて、WRにまたがる。本当はVMXを見越しての練習なのだけど、近代車でも同じだろうと。

R246をトラックの群れに飲まれるように南下する。もちろん自走。
最後のコンビニで買い出し。KTM690 ENDUROのお兄さんが横に止まり、しばらくお喋り。おにぎりを二つ腹に収めてから猿入り。

しばらく晴れの日が続いていたのでドライを予想したけど、水はけの悪さは想像以上だった。奧のウッズへ入り込むともうヌチャヌチャ。のっけから汚泥に突っ込む。

玉砂利地帯で軽トラの爺ちゃん。

「いや参ったー、変なとこ入ってきちゃったー」
「迷ったんですか？」
「迷ったー」
「地元なのに？」
「地元なのによ」

短いコミュニケーションから、やがて昔話へ発展。ポカポカ陽気の中、お茶飲みながらしばらく談笑する。今日まだ練習してないなと思いながら、お喋りに興じる。

「こっち行けばあの道路に出られるはずだから」
僕は遠くを横切る車の流れを指す。
軽トラはがたがたと車体を揺すりながら去っていった。僕もエンジンをかけて走りだす。

結局、入口からほど近いかつてのオーバル付近が良いという結論に達し、実際一番人の多かった場所で練習する。

新調したTECH8も本日シェイクダウン。

休憩を挟みながらも三時間。右回り、左回り、エンデューロっぽいコースと走り回る。全身汗びっしょり。まだまだだなと思う。上手い人の走りを見ると、到底及ばない。体幹か？オフロードはスポーツだなと改めて思う。

洗車場に寄って泥を落とし、家に着く頃にはとっぷり陽も暮れた。また行こっと。