キャブのオーバーホール ~DT125

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シーズンオフに入ったのを機に、DTのキャブをオーバーホールする。

なんとなく回転の落ちが悪いことがあって、キャブが汚いせいかもしれないなと思ってはいたが、思っているだけで億劫であることもたしかだ。寒くてオートバイをイジろうという気にならない。今さらながら読み始めた「課長 島耕作」もまだ道半ばで、このまま友達として付き合っていけるものなのか計りかねていた。でも、島の会社員人生はこの先も長い。いったん本をとじてまずはキャブと向き合うべきだろう。

僕は重い腰を上げてガレージに降りた。

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アラジンのストーブに火をつけて、AMラジオのスイッチを入れる。久米宏の声を聞きながら作業開始。DTをメンテナンススタンドにかけて、キャブの辺りをしげしげと眺める。

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WRに比べたらスカスカなので作業は楽そう。
それにしても汚いなあ。泥汚れとガソリンとスラッジと。38年の間に何度かはバラされたのだろうか。そもそもこのキャブは、38年間付いていたのだろうか。

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ホース類を外してインシュレーターのバンドを緩め、傷めないよう慎重に、かつぐりぐりと力任せに引っぱり出す。はい出た。シリンダー側にはかるくティッシュ詰めて養生。

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アクセルワイヤーを外すとスロットルバルブも抜けて、キャブがフリーになる。

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スロットルバルブにはニードルが。クリップ段数3段目、まあそんなもんか。

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ジェット類を外してフロート室を開ける。少し固着。中の状態は多少汚れてはいるけど悪くない。

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フロートを抜いてメインジェット、パイロットジェットを外す。バルブシート、フロートバルブの段付きチェック。

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磨耗もなく大丈夫そう。

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外せるもの全部外したら、クリーナーじゃぶかけ。

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YAMALUBE泡タイプ。

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穴という穴に吹きまくる。汚れがどんどん出る。気持ちいいね。

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しばらく乾燥させたらエアで水分飛ばして、元どおり組み付ける。

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綺麗になった。

 

すっかり日が暮れるのが早い。この時期の夕方5時ともなれば、夜の帳は下りている。
DTを表に出してコックをオンにし、アクセルを2~3回あおる。チョークを引いてキーをオンにし、キックを踏む。もう一度。

バイン!と勢いよくエンジンがかかり、しばらく暖気しながら何度かブリッピングする。DTはフルノーマルなんだけど、5時とはいえ暗くなった住宅街では気がひけるほど喧しい。バイン、バイン、バイーン!と少しだけふかしてエンジンを切る。

たぶん、良いんじゃないかな。

 

 

 

 

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