書籍のご案内 〜ahead

ahead ”クルマやバイクに乗る意義を見出したい人へ”

 

なかなか挑発的なコピーが踊る雑誌なんですが、今日は手前味噌ながら、うちの奥様の掲載記事をご紹介したいなと思います。

奥様は写真を撮る仕事をしていて、車やバイク雑誌、ヨガ雑誌なんかにも写真を掲載していただいてます。一例をあげれば「HOTBIKE JAPAN」「CLUB HARLEY」「RIDERS CLUB」「培倶人」「VIRGIN HARLEY」「BMW Motorrad Journal」「LADY’S BIKE」「Tipo」「Yogini」などなど、いろいろ掲載経験があるのですが、いずれも自分が撮った写真が載るというものです。当たり前ですね、それがフォトグラファーの仕事ですから。

ですが今回のaheadでは、「フォトグラファー藤村のぞみの抗わない生き方」と題して、6ページに渡って彼女自身をフィーチャーしてくれています。なんと。いつも撮る側でそれはいわば「裏方」なわけですが、今回の記事では主役です。

そして見開きの彼女の写真は、僕がアメリカで撮ったやつという珍事もあります。

ライターの岡小百合さんが鋭い洞察力をもって、彼女の良さを3割増しにて書き起こしてくれています。素晴らしい。カミさんも「もう二度とこんなことはない」と申しております。貴重ですね。

この雑誌、以前はフリーペーパーだったのですが、現在は500円にて書店で販売されています。ぜひお手に取っていただければ嬉しいです。2月号ですハイ。

 

そしてさらに付け加えますと、表紙がAE86と第二世代のGT-Rであることからもお察しのとおり(今回がたまたまかもしれませんが)、読者層としては40代以降の車やバイクに胸アツだった世代に向けた本だと思われます。文面も然り。

知人でもある二輪ジャーナリストの伊丹孝裕氏もコラムを載せていて、その内容は強烈なノスタルジーであるなと思う反面、結局こういうのにグッときちゃう僕は旧人類だと再認識した次第。伊丹さんオトコノコだなあ。一部抜粋します。

 

”この世界にバイクがあって本当によかった。バイクに乗れば、たとえ束の間でも世の中のあれこれから遮断され、ストレスの源から解放されるからだ。なにより人と積極的に交わらないで済む。望んで孤独になりたい時、バイクほど都合のいいツールはない。

(中略)

「ここではないどこかへ向かっている自分」という絵面の中で俄然ヒロイックな気持ちが満たされていく。誰の心の中にも片岡義男がいるのである。『長距離ライダーの憂鬱』を抱えながらひた走り、『小牧インタチェンジで待ちぼうけ』を食らい、『時には星の下で眠る』。それがライダーの正しい孤独であり、幸せだと思う。
その時、ナビの画面を注視していたり、ヘルメットに付けたムービーの画角を気にしていたり、グリップヒーターをありがたがっていたり、仲間とインカムでぺちゃくちゃしゃべっていてはすべてが台無しなのである。アイテムが増えれば増えるほど、その世界がどんどんインドア的になっていくようでうんざりする。だったらバイクである必要がない。いち、抜けた。

(中略)

誰かに共感してほしいわけでも、誰かとなにかを共有したいわけでもない。ヘルメットを被れば、そこが自分だけの空間に変わり、スロットルを捻れば、そこから自分だけの時間が始まる。

(中略)

だから独り孤独の中でこっそり楽しむくらいでちょうどよく、文化的な趣味になる必要も社会的に認知される必要もない。無くなりさえしなければ、それだけで充分幸せなのだ。”

 

 

こちらでお求めになれます。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281683134/new/

nmindさん、情報&お買い求めありがとうございました!

 

 

 

1件のコメント

    • nmindさまさま〜

      おおお。早速購入していただいたなんてありがとうございます〜。
      しかもリンク情報まで!これは本人も知らないと思います。知人もアマゾンで買えない・・・と言ってたようなので早速報告します。重ね重ねありがとうございます!^^

      • 本日届いて読ませていただきました。本当素敵な奥様ですね!ヨガを通じてのボランティアにも感銘を受けましたし、生き方そのものにも痺れますね。カッコ良すぎ!

        • nmindさま

          お褒めいただきありがとうございます。ライターの方の文章力の賜物ですが、我が嫁ながらなかなかカッコイイ生き方をする人です。僕なんかより余程肝が座ってます(笑)。本人も喜ぶと思います。ありがとうございました!

  1. おおっ、aheadですか。懐かしい。freeの頃は、よく読んでいました。初代編集長がお気に入りでした。たしか、元銀行マンの異色の方で、「必要にして十分」なんて形容詞が並んでいた時代に「ホモ・ルーデンス」なんて言い出すものですから、頭をガツンと殴られるほどの衝撃でした。とにかく語彙が斬新で、毎号楽しみにしていました。
    今回の伊丹孝裕氏のコラムもステキですね。共感が持てます。
    秋葉原の書泉あたりにありそうなので、覗いてみます。

    • RYOさま

      さすが書籍にお詳しいですね。aheadも調べてみたら、2002年12月の創刊なんですね。そんなにやっていたとは知りませんでした。現在はなんと女性の編集長。基本的にまだまだ男性社会の色が強いと推測しますが、実に素晴らしいなと。詳細は失念しましたが、なんか縁あってうちの奥様ともお付き合い下さった雑誌です。よろしければ是非ご覧ください。
      コメントありがとうございます。

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