VDA Drag Race in FSW

あまり写真を撮ってる場合ではなかったのですが、ドラッグレースのムービー撮影に富士スピードウェイへ。

奥様の撮影助手として、PRESS扱いで場内をうろうろ。
いつもはスチールなんだけど、Dragの音と迫力には動画でしょうってことで、一眼レフ3台体制でムービー撮影をメインに。

撮影のお相手は、神戸のSHIUN CRAFT WORKSのYUNA嬢。
この日神戸ではNew Order Chopper Showがあって、SHIUNの母体皆様はそちらへ出陣。YUNA嬢は果敢にも一人でVDA参加というので、うちの奥様が見守り隊(笑)も兼ねて撮影クルーとして同行した。僕はそのまた助手。

VDA(V-TWIN DRAG ASSOCIATION)は、MAIDSモーターサイクルの斉藤ちゃんが主催する、ハーレーによるDRAG RACEイベント。立ち上げからすでに7年も経ったというから驚き。ちょうどその頃、MAIDSモーターサイクルに僕のワイドグライドをカスタムしてもらった。Dragと方向性は全然違うけど、お客さんの好みでどうにでも料理してくれるってことです。この日久しぶりに斉藤ちゃんとお会いして「まだあのまま乗ってますよ」と言ったら喜んでくれた。

奥様とは朝6時にFSWの西ゲートで現地集合。
夜中の3時出発とかになると、こう見えてセンシティブな僕はもうあまり寝てられないたちで、夕方からベッドでうだうだしたけどちっとも眠くならない。起こしてくれる人もいないと思うと更に目は冴えて、もう諦めて夜中早めに出発することにした。

まだ新車の香り残るブルーのホンダフィットを借りて、諸々荷物を詰め込んで夜の12時に家を出る。時間はたっぷりあったので高速には乗らず、R246をナイトドライブ。ガラガラの国道を経て、3時には到着。「道の駅ふじおやま」で仮眠してからFSW入り。

当のYUNA嬢はVDAのご常連で、賞典にも絡むスゴ腕。並みの男なんか蹴散らしてしまう、ガチで「乗れる女性」なんですよ。1/4マイル(400メートル)を11秒台(約180km/h)で駆け抜ける女性なんてなかなかおりませんことよ。しかもかわゆい。

マシンは”BRAIN SHAKER”と名付けられたTC88 DYNA。直訳すれば「脳みそ攪拌機」てとこでしょうか。おおジーザス。

(※ BRAIN SHAKER =「脳震盪」だそうです。なーる)

エンジンはノーマル、吸排気はFCRをファンネル、サンダーヘッダーをサイレンサー無しで。FL系のリンクを使って逆シフトにしてると言ってました。リアはリジットバー、ファイナルをチェーン化してる以外に大きな変更は無さそうです。

そうつまり、Stock Street Classという普段は公道走ってるマシンなのです。リアタイヤはてろてろの消しゴムだけど。

眠い目をこすりながらブリーフィングを聞いて、7時30分から早速レーススタート。
僕は主にバーンナウトのシーンを撮影。あれも簡単にやる人と慣れてない人の差は歴然なのです。

庶民である僕の悪いくせで「嗚呼、タイヤがもったいない」感が溢れてしまうのですが、そんなことはおかまいなしに皆さん親の仇のごとく空転させ、あたため、ゴムの焼ける匂いと白煙と、自らのボルテージを上げていくのです。

10秒という一瞬にかけるレース。速さこそ正義という単純明快な世界。

僕の浅はかな理解の及ぶ範疇にはないのですが、純粋に速さのみを追い求めたマシンはストリートな僕たちにも大いに参考になる点があり、なにより無駄を削ぎ落としたレーサーってのは理屈抜きにカッコいいもんです。バイクって普段コーナーにこそテクニックのあれこれを見出しがちだと思いますが、Dragはただ空気の層を切り裂いてかっ飛んでいくわけですから、高速移動というド直球なパッションをただ一方向にぶちあてる行為で、もしかしたら脳に痺れるような快感を得られるのかもしれません。知らんけど。

午前中に2レースをやって、YUNA嬢は12秒台と本人的には課題を残したものの、なんとクラス優勝ですよ。1位表彰台。レディースクラスとかじゃありませんからね、男どもを蹴散らしての優勝ですからカッコイイに決まっています。おめでとうございます!

午後はもう1本プラクティスな走行がある予定でしたが、結構な雨が降ってきて中止に。炎天下で焼かれた後はびしょ濡れて、汗と雨にまみれてぐちゃぐちゃになりながらも楽しんだ1日なのでした。いつかどこかで動画もお目にかけられたらいいのですが。

 

 

 

 

 

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