北海道ツーリング2019 3日目:美幌峠、開陽台、野付半島、羅臼温泉野営場

9月17日(火) 夜中暴風雨、のちに快晴

テントを叩く激しい雨音で目が醒める。台風のような暴風雨。テントがしなりながらバサバサと揺れる。

「強風で、恐怖・・・」

寝起きから冴えてるな。時計を見る。午前2時30分。ガイロープを張らなかったと少し後悔するが、MSRの耐性を信じるしかない。降るのが夜中でラッキーだったと思おう。構わず寝て再び4時30分に目が醒める。

相変わらず降ったりやんだりで。でも7時を過ぎれば晴れるのがわかってる。少しのんびり、テントの中で今日の予定を考える。

7時、撤収を始めた頃は曇天もいいところ。風も強く寒かったけど、1時間したら嘘みたいに晴れてきた。

急にどピーカン。慌てて片付けてパッキング。ちょっと遅い9時出発。
それはそうと、カメラの電池が切れそうでモヤモヤしてる。今日は佳景を撮りたいので少しでも充電したいのだが。とにかく道東の見どころへ向かって出発する。

すぐに道の駅があって入ってみる。ここなら充電できるかも。
キョロキョロと挙動怪しく店内に入ると、足元にコンセント発見。黙って使ったら電気泥棒なのでもちろんことわりを入れる。レジの一番優しそうなお姉さんに狙いを定め、水を手にお伺いをたてる。

「あの、すみませんが。少しの間でいいので充電させてもらうわけには」
横から店長らしきおばさまが食い気味に登場。
「あー、うちじゃ出来ないんですよ」
「そうですか、わかりました」
水だけ買って出る。仕方ない、次行こう。

困った時のセイコーマート。セコマはいつも旅人の味方であるはずだ。平身低頭の思いでレジのお姉さんにお願いしてみる。

「あの、すみませんが、少しでいいので充電させてもらえませんか」
「え?あ・・・ちょっと待って下さいね」

と少し戸惑うものの、レジのお客さんをさばいたあと「じゃあ、はい」と手を差し出してくれる。

むおー、やっぱり。アイラブセイコーマート。
絶対浮気なんかしませんとも。ありがとうございます!と言って充電池を渡し、朝ごはんを買う。ホットシェフのおにぎりとフライドチキン、グランディアコーヒー。

以前書いただろうか、セコマプライベートブランドであるグランディアコーヒーは、ドトールと同じ豆を使っている。ショート缶は84円なのにね。これは帯広の屋台で同席したセコマ幹部から聞いた話。だからみんな飲もうぜ!

外で食べながら充電を待つ。あまり長いこと頼むのも悪いし、何より僕にも時間がない。30分ほどやってお礼を言って出発。3分の1くらい回復?
以降こんな感じでずっとコンセントを探しては、ちょこちょこ延命措置。

まず美幌峠へ。めちゃくちゃ天気良くて見晴らし最高。

美幌峠の展望台って道の駅にあるんだな。なんだかこの景色を見た記憶がない。今まで道の駅に寄らなかったのかしら?

続いて神の子池。前回の方が蒼かった?でも綺麗です。

はい次。

駆け足気味に裏摩周。
観光バスのなかなかお化粧の手が込んだガイドさんとその客たちをかいくぐり、写真撮って次へ。

モアン山の牛。アングル悪すぎ。

いやっふー。

開陽台。実はここも来てなかった。

開陽台キャンプ場に泊まるには、このダートを登らないと行けません。

いいね。どんどん行こう。

一気に海側に出て野付半島。ここに行かないっていう選択はない。今日の晴天のうちに見ておきたい。

この先は車両進入禁止。相変わらずの最果て感。この儚さが好きだ。

時間があったらトローリーバスに乗りたいところだけど、今回もちょっと叶わず。

時間の許す限り歩く。少しだけトドワラの空気を味わう。また次回の宿題に。

 

時刻は16時。あとは今日のキャンプ地、羅臼温泉野営場まで70kmを走る。時間にするとおよそ70分(北海道では1km=1分計算でほぼ正確)。明るいうちにテント張れるかな。セコマ寄って買い出し、ガソリン入れて羅臼入り。

偶然にも2015年と同じ4Aの場所。間違えて持ち帰ってしまった番号札は新しいのがありました。当たり前か。ごめんなさい。テント設営中に日が暮れてくる。終わった頃には真っ暗に。

さっと着替えて熊の湯まで歩く。熊の湯に浸かるためにここに泊まると言っても過言ではない。

夜だけど先客が7〜8人。皆ひと癖もふた癖もありそう(なこたないか)。
身体を流してから少し濁りのある湯に浸かる。やはり熱い。でもこの熱さが良い。じんじんと体内に沁み渡る。あぁー、ため息のひとつも漏れる。やっぱり熊の湯は最高なのである。来るたびにそう思うからもう間違いない。さっと上がってサイトに戻って宴会。

まず米を炊く。メスティンでの自動炊飯。

一見良さそうだけど、風で火が散ってしまいちょっと芯が残る。

今日は朝食べたっきり走り続けたので腹ペコ。セコマジンギスカンに野菜ブーストして阿保みたいにかっ食らう。生きてるなあ。

日本酒飲んで本日の活動終了。
周囲にもののけの気配がしまくるので(たぶんキツネ)ゴミもなんもテントに入れて寝る。今日も日記書きながら寝落ちのパターン。

 

 

呼人浦キャンプ場〜羅臼温泉野営場 315.5km

・羅臼温泉野営場:300円
・熊の湯:無料

 

 

 

 

1件のコメント

  1. 夜中で雨で心配しましたが、それ以降すごく晴れてきてよかったですね!やっぱり天気がいいときに回れるだけ回っといたほうがいいですよね。これも日頃の行いの良さですね^^

    神の子池は実は曇りの日により青く見える気がします。晴れてると光が反射してしまって少し飛んでしまいますよね。それでも十分キレイですが。

    こんなに晴れてる摩周湖は見たことないです!写真を撮ったのは摩周湖展望台でしょうか?まだ第1と第3展望台しか行ったことないので次回は摩周湖展望台にも行ってみたいです。

    野付半島、自分が行ったときはいつも曇りで、それも含めて野付半島の寂れてる感じが好きなんですが、このように晴れていても素敵なんですね。むしろ晴れてるからこそその終わり感が強くなるのかもしれませんね。やっぱりいい!

    羅臼野営場も次回行こうと思っています。前回の知床野営場はちょっと都会過ぎたのでやっぱりキャンプは少し秘境感があったほうがいいですね。それにセコマジンギスカンにサッポロクラシックに日本酒!最高!

    • nmindさま

      コメントありがとうございます。
      神の子池は曇ってる方が青いとは!言われてみればナルホドですね。
      写真は「裏」摩周湖展望台です。裏っていうだけあってあまり見晴らしは良くありません(笑)。木々が邪魔でね。ただ神の子池から中標津方面に1115号線を行くと、看板が出てくるので思わず行ってしまいます。ほぼ通り道なんで、神の子池とワンセットと思ってます(笑)。
      羅臼野営場&熊の湯はオススメです。ウトロの国設知床野営場も近くに居酒屋があって、それもそれでたまらんのですが(笑)、羅臼はワイルド感が良いですよ。
      今回は焚き火タイミングが無かったんですね。ちょと残念。まあすぐ寝ちゃいましたけど。

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