北海道ツーリング2019 6日目:夕張 バリー屋台、森のゆ、札幌国際ユースホステル

9月20日(金) 雨のち晴れ

もう少し続きます。6日目、旅も終盤。

ヒーコラ言いながら豪雨の中、雲海見たさにたどり着いたかなやま湖畔キャンプ場。その夜。
午前2時、テントを叩く雨音で目が覚める。
午前3時、変わらず雨音。やむ気配なし。
午前3時30分、雲海を見るなら出発する時間。ざーざー降り。雲海予報を見ると発生確率20%。

諦めてフテ寝。

雲海が出るかどうかは行ってみないとわからない。そもそも雲の上まで上るということは、雨雲なんて関係ないのかもしれない。でもダメだったね。昨日から雨に打たれ続けて、20%にかけるほど身体が動かなかった。無理しても仕方ない、これはまた次回の宿題に。

夜が明けると次第に空が明るくなってくる。かと思えばザーッと降って、次の瞬間には日が差すような変な天気。

山側(湖側)には分厚い雨雲があるけど

右を向けば青空が。

曇天。

晴天。

境目(笑)。

ブラブラと朝の散歩をしてから、コーヒーを淹れてのんびり寛ぐ。急ぐことはない。天気が回復したら荷物をまとめて、札幌に向かおう。

今日は一週間ぶりに文明社会に戻るのだ。街でジンギスカン食って酒飲んで(これまでと同じ)、この旅を振り返る。人生なんて振り返らないけど、この旅はやっぱりちょっと振り返るよね。

トマムの雲海も、西帯広の有楽町も、富良野の唯我独尊も、東千歳のバーベキューも、襟裳岬も、まだまだ見たい景色や食べたい物がある。でも今回の北海道で、ひととおり走り回ったなという満足感もあった。また来年も来たいけれど、東北や九州にシフトするのも良いかもしれない。そんなことを考えながら飲む酒がまた美味いのです。

まずは夕張に向かって出発。

たまにパラパラ降る雨にカッパが脱げない。
ちょっと小腹が空いてセイコーマートで休憩。あ、ソフトカツゲン飲まねば。

脱ぎ履きがめんどくさい編み上げのダナーを、この記事を見つけてカスタマイズしていった。見た目はあまり好きじゃないけど、テントの出入りなんかもこれのお陰でめちゃくちゃ楽チン。

こういう細かい道具に、地味に助けられていた毎日。

夕張の屋台村、バリー屋台に昼飯目当てに行く。セイコーマートでのフライングをやや悔いる。

夕張市は2006年、財政破綻した。
バリー屋台はそのあと地域活性のためにできた施設。大した役には立てないけれど、少しでも応援する気持ちでメシを食う。

席に着くとどこかの店主がきて、システムを教えてくれる。どこの店のメニューでも頼めますよと。隣に座った現場作業員らしきおじさんたちに料理が運ばれてくる。

「はい刺身定食と、こちらカレーそばですね」

カレーそばか。

あ、夕張名物なの?

「えーと、じゃあ。こっちもカレーそばひとつ」
「はい、カレーそばですね」

10分ほどで運ばれてきてその場でキャッシュオン。いやあ、美味そうじゃない。

いただきます。ズズ。うまい!

同じくカレーそばをすする隣のおじさんたちの会話が聞こえてくる。

「しかしあれだな、カレーってな万能だよなあ」
「だよなあ」
「なにかけても美味いもん」
「美味いね」
「ご飯に良し」
「うん」
「そばに良し」
「うん」
「うどんに良し」
「ふんふん」
「刺身に良し」
「刺身はないだろ!」

楽しい屋台。ごちそうさまと言って店を出る。

札幌に向かって走る。ようやく晴れてきた!

R274に見覚えのある「天然温泉」の文字。
以前もふらふら〜と引き寄せられるように入ってしまった「森のゆ」。さっぱりしてくか。

札幌入りして本日の宿、「札幌国際ユースホステル」にチェックイン。

シャッター付きのバイク置き場という名の資材庫(?)に停めさせてもらう。この安心感はやっぱりありがたい。

ユースホステルというものに以前から興味はあったけど、泊まるのは初めて。ツインルームしか空いてなくて、一人だけど二人分取られるのでそれほど安くはないけれど、設備も新しくて快適。着替えて早速夜の街にくり出す。

 

もはや定番、「だるま本店」のジンギスカンに向かうもすでに行列が。これは結構待つなあ。15分ほど並んだけど、あまり回転も早くないし時間ももったいないので支店へ行ってみる。

おうふ。もっと並んでた。

諦めて大通公園へ。

ここは必ずイベントがやっている。今回は「さっぽろオータムフェスト2019」。よっしゃ突撃。

大盛況。いいねえ。

まずは食べ損ねたジンギスカンにビール。

セイコーマート主催のワインバーへ。旅の感謝を込めて、いつもここで多少のお金を落とす。

ラグビーイングランドも。

すっかりいい気分で芝生。今回の旅を思い起こす。クッチャロ湖が遠い昔のようだな。カップルがイチャつきだしたので移動(笑)。

これまた定番、創業65年老舗「芳蘭」のラーメンで〆。

やっぱり味噌。明らかに食べ過ぎだけど。

 

明日、小樽17時発のフェリーで帰る。
まだ半日くらいは楽しむことができる。友人が惚れ込んだという支笏湖を見て、羊蹄山を横目にニセコパノラマラインに乗り、余市を経由して小樽に戻る予定。積丹半島は回れないけれど充分。もう充分楽しんだ。

千鳥足でホテルに戻り、そのまま撃沈。

 

かなやま湖畔キャンプ場〜札幌国際ユースホステル 173km

・札幌国際ユースホステル:7,600円

 

 

 

 

1件のコメント

  1. あ、一週間の旅ってあっという間ですね。もう少し続いて欲しかったのに明日(?)で終わるなんて!名残惜しいですね。
    バリー屋台の素敵なおじさんたちの漫才、ボケもあってしっかりツッコミもあって思わず声出して笑っちゃいました。

    • nmindさま

      作ったわけじゃなくてホントにこの会話だったんですよ。カレー吹くかと。
      そうですねえ、終わってみればあっという間。でも実はこのくらいが自分にとっては丁度いい期間な気もしました。毎日新鮮な気持ちで走り出せる感じ。また行きたいなあと思います。コメントありがとうございます!

  2. 記事の最後にコメントさせて貰おうと思っていたけど、ダナーのカスタマイズに感動しちゃって(笑)あんなアイデア商品、あったんですねぇ!買っておこうとおもいました。

    それにしてもこの最後の夜に街の中をウロウロする感じが、すごくいいですね。なんか歩いている背中を思わず想像しちゃう(笑)ワインバーっていつもやっているのかな、雰囲気も良いですねぇ~♪

    • okuちゃん

      コメントありがとうございます。
      ブーツジッパーについて、少し補足しときますね。あれ、神戸にある靴屋さんのオリジナル商品らしく、オーダーが入ってからひとつひとつ作ってるらしいのです?ホントかしら。正直そこまで質感は高くないのですが(笑)。で、納期がずっと30日となってまして、まさかそこまでならんだろうと高くくってましたが、しっかり1ヶ月待ちました(笑)。参考までに。
      あと、上3つのフックをハトメに変えないと、無理矢理止める感じになります。僕は帰宅後紐に戻しちゃいました。

      大通公園の〇〇フェストがやっていれば、大概セコマワインバーも出店しています。全体的に屋台のノリですね。しっぽり落ち着いては飲めないですけど、賑やかで楽しいですよ。^^

  3. 雲海は残念でしたね、まあまた来る理由をくれたと^^
    北海道はツーリング自体も良いですが、締めの札幌も楽しめて良いですよね。
    試されれば試されるほど、そのねぎらいというか^^;

    いつかの北海道ツーのいろいろな参考にさせてもらいます^^

    • Natsuさま

      そうですね、次回また雲海拝みに行きたいと思います。一週間くらいテント泊して、街で遊ぶとハジけ方がやばいです(笑)。そのギャップが面白いんですよね。北海道、でかいなと。コメントありがとうございます!

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