テレワークにみる他者との繋がり

テレワーク初日。

件のウイルスの影響か。始業が10時からとなり、いよいよ在宅勤務も開始される。僕の知る限り、昔の社風からは考えられない対応。テレワークの「テレ」の部分にどうしようもなく昭和臭を感じてしまうのだが、その時代を知らない人たちにとってはかえって新鮮な響きであるのか。

20年近くレタッチャーとして勤めここ数年はディレクターという肩書きで仕事をしているが、思えばずっとMacの前に座っているわけで、インフラさえ整えばどこだって仕事はできた。でも会社員である以上、話はそう簡単じゃないのよね。これまでリモートでの仕事が可能かという点において、多くは実務的な面より倫理的な観点で語られがちではあった。少なくともうちは。実際に会わないと意思の疎通が、とか言うけれど、会ったところで話が通じない相手なんていくらでもいるわけで。

テレワーク初日における感想。
これは、太るよ!

在宅仕事の合間に(合間ですぞ)ネットフリックスを覗いたら、デ・ニーロの「マイ・インターン」が。以前もちらりと書いたけど、一見ハートウォーミングな作品のようでいて、これは中高年が再就職したらどんな局面が待っているかという、結構シビアな映画なわけですよ。
シニア・インターンとして入社した70代のデ・ニーロが、これといった仕事もなく、むしろ持て余されているのだが、同僚の身の上相談に乗ったり、共感したり、励ましたり、そういう実績とは違う感情的なアプローチで人間関係を構築していく。そこが大変興味深いのだが、これなんかテレワークじゃ無理よねと。もっとも、こんなアプローチができる紳士もそう多くはないと思うけど。

総じて、今のところ出社しなくても仕事に影響はない。むしろ戻れなくなるのが実害か。

 

 

 

 

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