霧の中の色男

先日もお邪魔した、箱根のバイカーズパラダイスまで車で出向く。
雑誌「WITH HARLEY」とタイヤメーカー「METZELER」のコラボイベント。WITH HARLEYは奥様が仕事でお世話になってるし、ちょうどタイヤ交換時期でもあってMETZELERも見たい。さらに千葉Sure Shotの相川さんもお見えになるというのでご挨拶も兼ねて。相川さんとは前回の撮影ぶり。

しかし当日は嵐のような荒天(だから車なんだけど)。ターンパイクを上がるにつれ天候はひどくなる一方で、10メートル先も見通せないような濃霧。あまつさえ突風と横なぐりの雨。そんな中でも数台のバイク参加者がいて、感心を通り越して心底心配になる。

このとおり、現場に着いたら真っ白。

外では立っていることも辛い。強風に身体を縮こませながら屋内へ。こんな天気なのに人がたくさん集まっていてびっくり。皆マスクをつけてるけどしっかり密。濃密。

若干うろたえつつも中に入ると、入口にほど近い混雑した場所に、美しいコンパクトチョッパーが置かれていた。

HRCS 2019でのBest of Show Motorcycleアワード。Sure Shotの’68 Early Shovel「K2」。

鎮座ましましたる実車を見るのはワタクシこれが初。もはや芸術の域。うっとりする仕上げの美しさ。

なんというかですね、誤解を恐れずいうならば、正直なところショーバイクには興味が無くなってるんですよワタクシは。昔のようなワクドキ感がいつしか感じられなくなってしまった。でもこのショベルは、ワクワクしましたなあ久しぶりに。

アワード取れるバイクをお任せオーダーで作ったと聞いたけど、言い得て妙というかなんというか。狙っておいそれと獲れるもんでもないでしょうけど。

このショベルに履かせていたのがMETZELER「CLUISETEC」。
クラシックに振らずあえて最新タイヤを履かせたのも男前。最近のトレンドなんでしょうか。ワイドグライドもこれにしようかなあ。

イベントはトークショーあり、

バイクギターをかき鳴らすオネーサンのライブもあったりしつつ。

なんとこの悪天候下でエクストリームしちゃう色男、木下真輔さんを見守る。

普通に立ってるだけでもシンドイ嵐の中、

なにやってんのーってな感じで

竿立ちのまま霧の中に消えていくとか。

スゲーんだわ。大盛り上がり。

結局、最後の最後まで居てしまい、温泉に入る時間はなく帰路に向かい、車を返却してから居酒屋で乾杯と。

「相川さんにいつか、お任せでバイク作ってもらいたいよね」

なんて叶わない夢物語を語りながら、ジョッキを傾ける夜もそれはそれで幸せかと。

 

 

 

 

 

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