夏休み2020 〜関西くいだおれ編

何だかわからないうちに今年の夏は終わりそう。
遅めの夏休みを一週間もらって、前半は関西へ行く。

大阪の奥様の実家は、かつて造船で栄えた街にあるのだが、細い路地へ入ると当時の名残をあちこちで目にすることができる。文字も消えかかって見づらいけど「市場東入口」。さすがに往時の面影は既に失われていたが、この路地の先には魚屋や花屋などの露店商が軒を連ねて、威勢のいい声をあげていたのかもしれない。

この街は「おおさか創造千島財団」などが中心となって、古いものは活かしながら様々なアートシーンを盛り上げていこうとする面白いムーブメントがある。

今回の関西ではいくつかやりたいことがあった。

ひとつはもちろん、義母に会うこと。
コロナもあったので正月ぶりに顔を合わせる。少し体調を崩していて心配。義母の細い腕を取って横断歩道を一緒に渡る。随分と小さくなった。行くといつも食事の用意をしてくれるのだが、今回は朝食が作れないことを「ごめんね」と謝った。謝らないでよ。いつまでも元気でいてください。

ふたつ目、再燃したピザ熱の探求へ。
まずは梅田のガレリアを予約して、2度目の実食。美味さを再確認する。

ランチBセットを頼む。
ピザの美味さは言うに及ばず、野菜が際立つ店である。

結局のところ、たった今裏の畑から採ってきました的な地産地消には勝てないと思うのだが、梅田の大都会の真ん中で、これだけの野菜をこの価格で出せる企業努力に唸るばかり。

このキッシュが玉葱を多めに使って柔らかく仕上げてあり、これまで食べた中で一番美味かった。

ランチ時だけという乳牛モッツァレラのマルゲリータと、エビマヨと野菜のピザという変わり種をお願いする。この店の常用モッツァレラは水牛であるが、そこをあえてランクダウンして頼んでみる。1,200円。エビマヨと野菜は1,600円。

前回とわずかに印象は違うが、やはり掛け値なしに美味い。

少し酸味のあるレモンクリームのエビマヨに関しては、やられた感でいっぱい(上から)。レモンを使ったピザは自分もいつか試したかったのだが、先に答えを見てしまったような気持ちに。

エビはボイルじゃなくグリルの方が良いというのが奥様の意見。

ドルチェとドリンクがついて、2人で3,600円という安さである(LINE登録あり)。ランチとはいえ信じられん。

ポテンシャルたけー。

ガレリアを出て電車に乗り、次の店。

「カリフラワーと米粉の生地」というわけわからんワードに惹かれて訪問。米粉はピザ生地になり得るのかわからんけど、以前から興味があった。グルテンフリーの観点というより、小麦アレルギーで食べられない子供にも良いなと。

期待してきたけど休み。がーん。

去る。

店舗物件も冷やかしで見る。

実家と、奥様のスタジオからもほど近い場所。「千鳥文化

汗だくなのでカフェでビール。

アートスペースがカオス。面白い。

テナント募集はスケルトンで20平米ほど。家賃がアホほど安いのは良いけど、どうやら二年の定期借家。なるほどー。

去る。

みっつ目、奈良へ行ってお客さんにご挨拶。

翌日、電車で奈良へ。
約束の時間まであったので、奈良町をブラついて食事してから行く。なんだか食ってばかりだな。

さすが奈良。重要文化財があちこちに。

行く前にちょっとだけ調べて、良さそうだった和食店へ。「TERRACE ならまち

予約してなかったが、ダメもとで飛び込んでみる。

少し戸惑わせるも、無事カウンター席へ。

ビールで喉を潤してからの日本酒。
「春鹿」純米大吟醸にごり。もちろん奈良の酒である。この店の近所に酒蔵があるらしい。微発泡。

料理長の説明のもと、フォアグラ入り最中からコーススタート。

うげー、うまー。

無花果のごまペースト。

鬼灯の中にもフルーツのようなトマト。

酒がススムススム。

「さては呑む気やな」と察した料理長から、利き酒のお猪口がそっと置かれる。この時点ですでにだいぶ呑んでたが、何種類か味見してまた頼む。

デザート食って酔いどれフィニッシュ。これから客に会うのにー。

手土産持って無事ご挨拶完了。ミッションコンプリートで虹も出る。

食い倒れた関西旅。
僕だけ先に東京へ戻り、後半は今年初のキャンプツーリングへ出かけた。

たぶん、続く。

 

 

 

 

 

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