14時50分新大坂発ののぞみに乗り、Amazonプライムで濱田岳くんの「日本をゆっくり走ってみたよ 〜あの娘のために日本一周〜」を観ながらひとり東京へ戻ったのでした。
だからというわけでもないのですが、翌日、僕もセローに荷物を積んで出かけたのです。夏が終わる前にもうひと騒ぎしたいよねと。渓流釣りのシーズンはもう終盤でもありますが、川が近くて釣りもできるキャンプ場はなかったか。そこで思い出したのが、群馬県上野村にある野栗キャンプ場でした。利根川水系の第2次支流である神流川。その川沿いに野栗キャンプ場はあるのです。
ENDURISTANのトルネードバッグと、ORTLIEBのサドルバッグをセローに合わせてみたらとても収まりが良い。マフラーにバッグの端が当たるんじゃないかと心配したけれど、うまい具合にヒートガードが役目を果たしてくれました。ハーレーと遜色ないくらい積めるセローはやはり使えるヤツなのです。
9時近くなって拙宅を出発し、練馬から関越に乗って花園ICを目指します。
そこからは下道で、まだまだ残暑の厳しい街を離れ、少しでも涼を求めて山へと向かったのでありました。
R299を山へ。空はどんより曇り空。
いくらか気温は下がってきた気もします。
今にも泣き出しそうだと思っていたら、
ついにぱらぱら降ってきました。
もちろんカッパは持っていたのですが、着るのは面倒なのでやり過ごしたい。
集会場の軒先を借りて雨宿り。
まあ、こんな時間も悪くないものです。
雨雲レーダーを見ると、15分後には雲が抜けることがわかったのでのんびり待つ。
やんだかしら?やんだよね?
意気揚々と出発したもののその後も少し降られ、結局濡れる。
自動乾燥モードが発動された頃にキャンプ場着。
キャンプ場手前の「野栗食品」で受付します。バイクはテント一張り500円。タープも張るならもう500円。近隣に商店はあまりないのですが、ここでも結構揃います。
サイトは上中下段の三段構造。それほど広くはありませんが、ソロのひとが多かったりコンパクトに楽しむには丁度いい規模感。下段の川沿いエリアに張ります。
両隣はこんな感じ。お邪魔します。
プチサイト情報。
まず特筆すべきは地面の硬さ。ペグが全く入っていきません。強靭な鉄ペグとハンマーが必須でしょう。ちなみに僕の木槌は割れました。さすがにソリッドステークが曲がることはありませんが、ハンマーが貧弱だと入っていかない。
それからここは直火オッケーなので早速カマドを作ります。前情報として知っていたので焚き火台は持参せず。
あとは薪(というか建築角材?)が1回100円でごそっと持ってこれます。トタン屋根のある置き場にありますが、雨が降ったせいか焚付に少し苦労した。
よし、準備できたので買い出しと飯食いに行こ。
この辺の名物は「猪豚」。
文字通りイノシシと豚の混合です。あまり食べた記憶がないなと思って、猪豚丼を食べられるという「道の駅うえの」に向かうも、タッチの差で営業終了。
がーん。15分間に合わず。
土産エリアをうろうろ。
猪豚カレー
猪豚もつ煮込み・・・
これか!米持参してたのでもつ丼をチョイス。夜飯はこれじゃー。600円の高級品。
とりあえず今腹減ってるのでたこ焼き入れる。うめ。
腹も落ち着いたので河川パトロールへ。初めての川は様子が全くわからないので。
ふむ。
ここから上流はキャッチ&リリース区間の模様。
リリースしたくてもキャッチできない男が来ましたよと。
長閑でいいとこだなー。
下見終了。
汗だくなのでひとっ風呂浴びに。
風呂は貸し切り状態で悠々。
サイトに戻ってカマドに着火。
やっと火が落ち着いて。さあ、宴会ぞな!
素朴な地元豆腐で冷奴。
ああ、これうまいやーつ。
猪豚のモツってどんだけワイルドなんだと思ったけど、臭みなんか一切無くて柔らかくて美味。ピリ辛の味付けもビールのアテにちょうど良く。
あとはまったり酒呑んで就寝。
▽
おはようございます。
寝起きに散歩。
サイトの奥まで行くと、滝があります。
龍神の滝。ここが別名「龍神の滝キャンプ場」と呼ばれる所以なのであります。
川沿いにサイト。良いキャンプ場でした。
肝心の珈琲豆を忘れてきて。
昨夜余ったご飯で作ったおにぎり食べて、撤収開始。
いた痕跡を無くす。
晴れたぜ。
8時出発。
あとは少し釣りしながら、適当に帰る感じに。
もう一泊もできたけど、平日にしては人が多かったので今日はさらに混むなと。釣り人の姿はほとんどが鮎師で、里川に長い竿を優雅に伸ばしていたのでありました。聞けば今年は全然釣れないとのこと。去年の台風の影響もあって、魚の付き場も変わってしまったらしい。
さて、言い訳はこのくらい書いておけばいいかな。
「川の駅上野」に寄って日釣り券を買う。ここでは24時間自販機で買えるので便利。2,000円也。
さっそく下りやすい場所に着けてみたけど。
せっかくなのでもう少し上流へ行ってみる。
だんだん林道になってきて。
道がない。
下を覗くと川が。この崖を下りてやってみるかと思うも、こんなとこで怪我でもしたら目も当てられないね。一度怪我してからは慎重になってる。
歩いてさらに進むと大堰堤。
林道を歩く。
だいぶ山岳渓流っぽくなってきたけど水量が少ない。ちょっと険しいねえ。無理は禁物。
バイクに乗ってさらに移動。
昨日しおじの湯に行く時、ちょっと良さそうな場所を見つけてたので行ってみる。
10kmくらい先だけど。
着いた!あっちー。
素晴らしい渓相。ここでやろう。
いざ、第一投。
良いポイントは無数にあるのに、僕の毛鉤は水面をふわふわと揺蕩うだけなのでありました。
オレにキャッチ&リリース不要説!
いつものように「あー気持ちがいいなー」と空を眺めて
パンを食べだしたらそろそろ納竿の時。
さて、帰ろうかセローよ。
しかし、アタリのひとつも無いとはね。
帰りはのんびり下道で、と思って走り出したけど、あまりの暑さに意識を失いかける。電光掲示板を見ると37℃の表示。こ、これは危険すぎる。行きと同様花園ICから関越に乗って休み休み帰宅。高速でも意識飛びかけましたな。
こうして僕の夏休みは終了。神流川、もう一度リベンジしたい川である。