寒い日が増えてきた。
われわれは暑けりゃ暑いでぼやき、こう急に寒くなると、すっかり心細い気分になって寒い寒いと嘆く。誰かに抱いて欲しいのう。

シルバーウィーク最終日、Tシャツに革ジャンが心地良いこの時期に、ゆるツーメンバー3人で秩父へツーリングへ行ったのでした。

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待ち合わせは関越練馬手前のコンビニに、朝7時。
少し出遅れる＆道まちがえる＆GS探し給油、で15分ほど遅刻する。ごめんなさい。着いたら当然二人は来てて。渋滞に巻き込まれたくないしすぐに出発する。

関越鶴ヶ島JCTから圏央道へ。高速を下りてR299を高麗川沿いにクネる。

正丸トンネルを抜け久しぶりに寄った芦ヶ久保は、朝だというのにバイクでいっぱい。この4連休はGo toナントカのせいかどこも人出がすごいようで、だけどやっぱりマスクは外せないのは魂の修行なのでしょうか。

道の駅でnmindさんが「ちちぶ餅」を買ってくれる。3つ入りを3人で分ける。つまりは大福なんだけど、ふわっと柔らかい餅に甘さ控えめの餡が実にうまい。俵形であることもなんとなく嬉しい。甘い幸福で小腹を満たす。

次に向かったのが滝沢ダム。
ダムカードを集めたり、ダムが好きな人っているけれど、僕はまだその良さに気づけていない。そして更に加えるなら、おそらく二人もダムに対してそれほど熱い想いは無いだろう。でも行くのだ。

脇道を抜けてダム広場にバイクを停める。ダムを遠目に見て「ああダムだな」という感慨しか湧かなかったのだが（わざわざ来たというのにだよ）、その上のループ橋が見事で良かった。

初めて来たのだけど「雷電廿六木橋（らいでんとどろきはし）」というロボットアニメにでも出てきそうな名前。少し調べたらグッドデザイン賞も獲ってるらしい。確かに美しい。

雷電廿六木橋の美しいループをなぞりながら滝沢ダムを見やると、サンダーバードの秘密基地のようでもありなかなかオツ。天気もサイコーで天空へと吸い込まれる。

次の目的地は三峯神社。関東屈指のパワースポットである。

昔の写真を紐解いてみたら、ちょうど10年前にソロツーリングで立ち寄ってた。すごく良い気で満ちていて、また訪れたいと思っていた場所なので嬉しい。

三ツ鳥居をくぐって参道を歩く。木々の持つパワーが上から降ってくる。

左手に随身門。この先が神域であると感じる。

本殿へ行ってお参り。すーっと気持ちが梳くのがわかる。

苔生した御神木に日が射して、なんだか前途洋々ですぞ。

最後に奥宮遥拝殿（見晴台）に登り、妙法ケ岳の頂上に鎮座するという奥宮を拝む。

さて、霊験を得たあとも腹は減る。待ってましたの本日のランチ、nmindさんオススメの「きのこの里鈴加園」で石焼ジビエに舌鼓を打つ。

入口に「予約客のみ」とあってのけぞったけど、少し待つだけで問題なく通された。

入店直後に名物大将の洗礼を受けるナツ氏。

「ほら自分で食うやつは刺して焼けや」と半強制的だけど、めちゃくそ美味い椎茸串焼きサービスに与る。塩ふっただけでこの美味さだもんね。

ナツさんありがとう！

3人が頼んだのは猪肉、鹿肉、鶏肉が入ったセット。それとノンアルビール。

まずはお婆ちゃんの手作りみたいな前菜が運ばれる。あー旨いなあ。これは大好きな味です。こういう茶色いおかずがたまらない。

肉と野菜もきて店のお姉さんがまず猪肉を焼いてくれる。
「猪はよく焼いてくださいね。鹿肉はレアでも大丈夫。」

焼けた猪肉を行者ニンニクの入った酢醤油のようなタレにくぐらしてパクリ。かー、うめー！

もうあとは堰を切ったように、乗せろ乗せろ食え食え祭り。
鹿も良いですけどね、猪のちょっと歯応えがあって、野性味ある肉が特に美味かった。臭みはいっさいございません。

キノコのまぜご飯と山菜の味噌汁、漬物、サービスのデザートアイスでフィニッシュ。ご馳走様でした。

食事のあとは、これまた深い山道をグネって「天空の楽校」へ茶飲みに。

廃校になった分校を再利用して作ったカフェ。山の上にあります。

おじさん3人で甘いものとコーヒー飲んで、まったり良い時間。

今日は峠も多かったので走った感ありましたな。

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渋滞覚悟の関越道に花園から乗って帰路へ。

スマホで渋滞情報を確認するお二人。

高坂PAで一応の解散。あとは自分のペースで機動力活かすなり、ゆっくり渋滞に巻き込まれるなり、ご安全にということで。

一度はバラけたものの、結局同じように走って同じように高速おりて、同じように一般道を走り流れ解散。楽しゅうございました。

良い時期はあっという間、また行きましょうぞ。