道志みち 〜小作の天重

3月。今日からたぶん春。
早春らしいものが食べたくなり、八百屋で菜の花を見ると反射的に買ってしまう。あまりにいつも買うものだからいよいよ余らせて、先週は花瓶に生けてみた。わずかながら黄色い花が咲いて春の装い。毎日当たり前のようにやっていた、テレワークでのZOOM会議がもう非現実的な思い。

そして3月は、渓流釣りの解禁である。
今日は暖かくなるというし、ホームリバーである道志川の視察がてら、ワイドグライドで向かってみることに。

道の駅どうしは改修工事による休業。魚の塩焼きでも食べようと思ったんだけどな。平日にも関わらずバイクの姿もちらほら。缶コーヒー飲んで更に進む。

さすが解禁日、道路脇のスペースには釣り師の車が何台も停まっている。川を覗くとあちこちで竿を出してる人がいて、いよいよシーズンが始まったなと思う。今年はどのくらい来られるかわからないけど、藤の花が咲く頃、今度は竿を持ってお邪魔します。

視界の端に富士山。まだまだ雪の冠。今日は暖かくなるはずだが、ずいぶんと風は冷たい。ちょっと薄着だったのですっかり冷え切ってしまう。

温かいものが食べたくなって山中湖まで走って小作。定番中の定番だけどほうとうで暖を取るか。

平日のせいもあるが、やはり店内が空いているのはここも同じか。がんばれ飲食店。
メニューに目を落とし、かぼちゃほうとうにするかキムチほうとうにするか、はたまた豚肉か逡巡。ちらと裏面を見ると、ご飯ものもあるではないか。小作に来てあえてほうとうを頼まない選択、それもまたいいか。天丼が美味そうに見えて、海老穴子天重(1,300円)をお願いする。

15分ほどで着丼。
海老と穴子とししとうの天ぷら。豪快に器からはみ出している。
味噌汁を一口すすって海老天にかぶりつく。うん、プリプリして旨い。間髪入れず堅めに炊かれた米をかきこむ。ししとう。春を飛び越えて夏の香り。

そして大ぶりな穴子を口に運ぶと、サクサクの衣の奥にふうわりと柔らかい穴子の旨さが広がる。こ、これは、海老より好きかも。ご飯を頬張ってまた味噌汁をすする。うーん、三位一体の幸福感。

ガツガツと重箱をつついて一粒残さず完食。旨かった。ごちそうさまと言って店を出る。ほうとうに少し飽きたら天重もオススメです。

ふと見上げれば富士山の雄姿。さあ、われわれの春がきましたぞ。

帰りはのんびりと下道で。

 

 

 

 

 

1件のコメント

  1. 天重を頼んでる人の横に座る確率が高くて、前から気になってました(笑)
    次回は・・と思いつつ、毎回ほうとうにいってしまうので、今度は食べてみたいです!

    • okuちゃん

      帰って少し調べてみたら、結構評判みたいなんですよね天重。実際旨かったですよ。最近粉もの食べる機会が多いので、米が恋しくなりました。でもあそこ行くと、なかなかほうとうの誘惑を断ち切るのは覚悟がいりますよね(笑)。
      確か、雑炊(おかゆ?)もあったので、今度はそれいってみようと思ってます。
      コメントありがとうございまーす。

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