50歳からの脱サラ道 〜勉強するオジサン

以前から興味のあった、レジンテーブルのワークショップに夫婦で参加した。

主催者はレジンの国内第一人者、T-plasterの水口社長。
水口君はバイクを通じても仲良くさせてもらって、チキチキVMXに一緒に参戦したり、同社の運営するレインボー倉庫 下北沢(現在は営業終了)で奥様の写真展をやらせてもらったりと、いろいろと良くしてもらってる男前である。イケメンであるうえに生き様もカッコいい、鼻持ちならない男前である。大リスペクト。Panやショベルから、最新R1250GS-ADVまで乗り倒してるバイクメン。

ちなみにT-plasterヘッドオフィスは、ビンテージがゴロゴロ転がる夢のような空間で。

いっそここで暮らしたい。

 

「レジンテーブル」とはなんぞや、については割愛するけれど、世のレジンが石油由来のものがほとんどであるのに対し、T-plasterが扱う「エコポキシー」という材料は大豆由来の天然素材。地球環境に優しいもの、持続可能なもの、人や生き物に安全なものを、思想や言葉だけでなく実践している人に僕はいつも惹かれるのである。

同社の制作するレジンテーブルは、断トツのクオリティーの高さが見てとれる。この制作ノウハウを惜しむことなくレクチャーしてくれる2日間。作ったものを持ち帰れるわけじゃなくて(とても高価なので)、制作できる技術習得を目指す。どちらかといえばプロ向けで、ガチの職人さんが参加する中に紛れ込んだわれわれ素人夫婦。でも今回のメンバーは一般の方も多かったらしく、最高に楽しい2日間となった。もちろん参加費はかかる(し、うちは2人分)だけど内容考えたらちっとも高くない。

ワークショップの内容について詳細は書けないけど、「やっぱモノ作りって良いよな!な!」を再認識した2日間。
脇目もふらず半日オービタルサンダーで研磨してたりしたけど、楽しくて仕方ない。完全にゾーン入っておりました。昔から黙々とやるの好きなのよね。

印象に残った言葉として「ものづくりは、少し臆病なくらいがちょうど良い。”こんなもんか”で作ったものは必ずそう返ってきます」という水口社長の話。何十年とやってる職人の言葉は沁みる。わかっちゃいるけど時間とかお金とか天秤にかけ出すと、”こんなもんか”が首をもたげるよね。どの仕事でも同じじゃないかと思う。効率や生産性はもちろん大事だけれど、そこだけにフォーカスしない仕事をしたい。そういう生き方がいい。

ワークショップが全部終わって、講師役でもあった同社のS本さんとお喋りしてたら、うっかりとんでもない出会いがありました。

今や本場イタリアでも希少な、木製の挿入パーラー。あ、ピザの道具ですね。
木や金物、なんでも作ってしまう同社がピザ職人から依頼を受けて、4本だけ手作りしたパーラー。このうちの1本を購入してしまいました。お友達価格で。いやっふー!

ずっしりと手に重い。

とはいえ安い買い物ではないけれど、社長は天を仰いでた。全く利益は出ない模様。値切ったりはしてませんよ、社長自ら泣いてくれたのです。そういう人なんです。

一生物をありがとう、水口君!
このパーラーをモチベーションに、明日から頑張ります(今日も頑張れ)。

 

 

 

 

 

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