50歳からの脱サラ道 〜新しい景色

古民家に越してきて、一番最初に頼んだAmazonはアラジンの芯。
こういってはなんだが、この地方の小さな町にワンクリックで物が届くことに少し不思議な気持ちになる。もしかして届かないんじゃないか。対応範囲外とかで。あるいはすごく時間がかかるとか。寒くてかなわんで、しかし。

田舎暮らししたら少しはのんびりできるかと思っていたけれど、今のところ全くその気配がない。目に映る海や町の風景はとてものんびりしてるけど、僕だけがひとり気を急いている。それもそのはずで、移住と開業をいっぺんにやろうとしたらのんびりなどしてられない。でも今日は久しぶりに落ち着いた時間を過ごす。それはAMラジオから聞きなれた声が聞こえてきたからかもしれないな。

ラジコをつける。TBSの画面を見つけて「安住紳一郎の日曜天国」
平日は表示されなかったのでTBSは聞けないもんかと思っていたが、ネット世界で県境は関係ないか。女性アナウンサーといつもの掛け合い。耳のはしに言葉が触れる。日曜日らしい日曜日が過ぎる。

これまで住んだ街を離れると、放送される番組が変わる。テレビも然り。東京も大阪も岡山もそれぞれ違うので見慣れない人が出てると、思えば遠くにきたもんだと思う。そしてもう戻らないのだという現実を知ると、やはり少しの寂しさが募る。もちろん帰ることはあるけれど、そこはもう自分の居場所ではない。

 

東京から岡山まで4台のバイクをどう運ぶか、僕と奥様はいくつかの方法を考えた。
「旅しながら走って行っても良いね」なんて当初は呑気に構えていたけれど、繰り返しになるがのんびりしてる暇などないのである。コストと手間を極力抑えつつ、大型二台と小型二台を運ぶ方法。最終的にはニシリクバイク輸送のデポ留めでお願いすることに。埼玉デポ(春日部市)へ軽トラに二台車載して2往復して持ち込み。引き揚げは岡山デポ(南区内尾)でこれも2往復。大変やで、しかし。

気がつけばもう年末。来年はいよいよ荒野に放り出される年。
そうなると世界が灰色に見えてくる、ということはなく、新しい景色に心は弾む。家族には絶大な信頼と愛を。友人にはパワーと心の安定を。金も欲しいし愛されたい。
そんな感じで来年も頑張ります。

みなさま良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

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