Pizza Indy’s(再訪)

ご夫婦でハーレー乗りでもある店主は、僕らが店先にバイクを乗りつけると扉をあけて、「いらっしゃい」と声をかけてくれた。

お店の代名詞であるクイックデリバリーも未だ健在。5人のツーリング仲間で千葉のIndy’s再訪。2年5ヶ月ぶり。

入店してからも奥様が「寒い中ありがとうございます」と気づかってくれて、バイク乗りにとっては同じ目線でちょっと嬉しい店である。

趣味の世界をこれでもかと詰め込んだインテリアの楽しさは以前も書いたので割愛するとして、今日は5人のメンバーで数種類のピッツァをシェアしようと息巻いてきた。いや、息巻いてるのは僕だけかもしれないけど。

席についてメニューに目を落とす。

「5等分も大丈夫ですよ」
水を運びながら奥様がそう言ってくれたので、5種類のピッツァを選んで1ピースずついただくことにする。オーダーは次のとおり。

自家製ベーコン&トマト&野菜のピッツァ

釜揚げしらすのピッツァ

チョイ辛!チリビーンズのピッツァ

アボカドとネギのピッツァ

自家製アンチョビ&パイナップルのピッツァ

 

ご覧のとおり、トッピングはすべてオリジナルである。創作ピッツァというべきか。
真のナポリピッツァと呼べるのは、原則的には「マリナーラ」と「マルゲリータ」の2つだけなのだが、美味しければそんな定義はどうでも良いことでもある。

マリナーラ、マルゲリータはもちろん、クワトロフォルマッジ、ビスマルク、ビアンカ、ジェノベーゼ、オルトラーナなどの定番すらない潔さ。あえてオリジナルを選んだわけではなくて、定番がないからこのようなオーダーになった。ちなみに前回食べたのは「マルゲリータ」と「自家製ベーコン&トマト&野菜のピッツァ」のハーフ&ハーフ。

次々と焼きあがってテーブルに運ばれてくる。切り分けられたピッツァをすぐに頬張る。

うん、そうそう、この生地だ。うまいね。

あっさりはしてるけど物足りなくもない。日本人が好むであろう丁度良い線を狙ってきてる。噛みしめると奥に食べ慣れたアノ風味を感じるので、多分カプートと国産小麦のブレンド。これが良いバランス感。もっちり感はかなりある方で、でも薄いし軽いので腹に溜まらない。コルニチョーネもエアリーで美味い。ダルメシアンスポットも。

生地はやっぱり美味しい。美味しいんだけども・・・。

件のトッピングについて、極私的感想。

まず、定番には定番なりの理由があるのだと思った。
個人的な好みでいえば、マルゲリータをやっぱり越えてこない。あれほどシンプルなのに、やっぱり絶対的なエースなんだあの具たちは。ナポリピッツァは具によって、その味が全く変わって別物になると実体験を通しても思う。海苔としらすを頬張った時は「餅みたいっすね」と言ったメンバーの言葉が言い得て妙で、刷り込まれた日本人の味覚がもっちり感とも相まってそう連想させてしまう。和風ピッツァはかなりハードルが高いと思う。王道を食べたかったなという点で、少しだけ残念。

瓶コーラが誇らしげに。

でもでも、かなり美味しいですよ。
生地は本当に繊細な美味さ。近所にあったら店主の趣味もリスペクトしつつ、通っちゃうレベル。ごちそう様でした。

 

 

 

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