イル・タンブレッロ 〜小伝馬町

職場から徒歩10分とかからない場所に、超有名店といえる「ピッツェリア イル・タンブレッロ」はある。機会を見ていつかはと思っていたが、ようやくランチにありつけた。

タンブレッロとはイタリア語でタンバリンのこと。音楽を奏でるように生地を伸ばし焼くという意味らしい。店主の大坪氏はテレビにも出られる方らしく(見ないからよく知らない)、髪をゆるくセットしてさり気なくインディアンジュエリーなんかも身につけそうなニヒルなイケメンである。

店には12時少し前に着くように向かったが、扉を開けるとすでに多くのお客さん。7割が女性客である。近くにお勤めのOLさんや、有閑マダムの団体さんなどが所狭しと座っている。感染症対策はなされているようだが、結構密接してるなとは思う。

入ってすぐにステファノ・フェラーラ製の巨大な薪窯。大坪氏ご本人もいらっしゃったが、若めのお兄さんが焼いていた。もう一人男性と3人でのオペレーション。

ランチセットはマルゲリータ、マリナーラ、ロマーナ、クアトロ、本日のピッツァ、揚げピッツァ、パニーニから好きなものを選べる。周りを見回すとほとんどの人がクアトロ。有閑マダムは4人で文字通り全員クワトロ(笑)。金額は同じなので、やはりお得感のあるものにいくのだろうか。別添えの蜂蜜はたぶんプラス200円?

一瞬考えるも、初志貫徹のマルゲリータをオーダー。
ちなみにランチセットは、スープとドルチェがついて驚異の税込み1,100円という安さ。これは有名店なのにかなり良心的な価格であると思う。「ピザは特別なものでなく、日常の食べ物」という大坪氏の理念がこの辺りにも表れている。

すぐにスープが運ばれてくる。
コンソメベースに野菜。優しい味わい。普通においしい。特に驚きもないけど。

スープを飲み終わる頃にいよいよマルゲリータ。
見た目イケメンな優等生ピッツァである。手でちぎってひと切れ頬張る。

隣の小洒落たOLさんにクワトロが運ばれる。「やばいやばい」を連発してる。何がそんなにヤバいのか。

うーん、正直なところ、めちゃくちゃ普通だ。
粉はカプートらしいけど、あまりあの味は感じられない。もちろん不味くはないけど、食感もそこまで良くはないかも。残り半分になると少し冷めてきたが、冷めると生地のこわ張りがさらに気になる。

総じてすごく普通なんだけど、これも日常の食事観点から言えば狙いなのかもしれないな。突き抜け感はないけど食事としてさらりと食べるピザ。でも、個人的にはピザはちょっと特別なものだから、少し期待値が上がりすぎたかもしれない。最後のひとかけらに辛いオイルを垂らしてパクリ。結構からい。

ドルチェはひと口サイズのパンナコッタ。これだけでもあると無いのとでは満足感が違う。少しだけ、甘いものでしめたいもんね。

1,100円お支払いして仕事に戻る。
ごちそうさまでした。

 

 

 

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