メイフラワー郡立公園 〜 プレスコット 〜 ローローマイスプリングス(キャンプ泊) 〜 セドナ(カテドラル・ロック)
スプリンクラーなんか回っちゃって、爽やかなカリフォルニア5日目の朝。
モスキート軍の襲撃さえなければね。あーカユイ。
朝になればもう大丈夫ではと恐る恐る外に出る。お、居ないかもと思ったのもつかの間、ぷ〜んと耳元で鳴るアノ音。ぐぬぅ、引けー引けー全軍後退せよ!
美しい朝日をバックに、ダライ・ラマみたいな時間を過ごしたかったけどそれどころではない。朝食も取らず急いで撤収作業。
結局6時半くらいにサイトを出てしまったので代金も払えず。ごめんさない、次回(があれば)必ず。なんだかしんどいキャンプ場だったな。
気を取り直して出発。
今日はいよいよセドナを目指す。この旅の大きな目的は、BornFreeとセドナへ行くことだから。
州境であるコロラド川を超えてアリゾナ入り。いやっふー!
地平線まで続く道。
北海道とも違う荒野が広がる。
絵になるBar&Grillもあって、荒野の荒くれ者に混じっての朝食も悪くないなと思うけど
『FOR SALE』ってことは店ごと売りに出しちゃってるんだろね。
山の裾野が雲海みたいに幻想的に霞んでるんだ。
思わずもよおしてきちゃってアリゾナの大地にTSB(立ち小便)。
しばらく走ると街が見えてきて。この「PRESCOTT」って街がとても美しくて、僕も奥様も一発で気に入ってしまった。少し寄り道していこう。
この坂が良い。タモさんの気持ちが少しわかる。
歴史と趣がある街。
街の中心に綺麗な裁判所があって、ここから広がってる感じ。
この街のスリフトショップで、キャンプに使えそうな道具をアレコレ購入する。
スリフトショップを知ってるかな。
寄付によって無料で集めた品物を、再販して慈善活動や寄付に充てるお店のこと。リサイクルショップのボランティア版みたいな感じ。価格もとても良心的なんだ。
ここでの戦利品を羅列してみよう。
◯ 携帯用フライパン 1ドル
◯ アルミのケーキ型器 50セント×2個
◯ プラスチック大皿 50セント
◯ パイレックスガラス器 3ドル
◯ ローソク(大) 1ドル
◯ ローソク(小)6個パック 1ドル
しめて7ドル50セント。日本円にして850円ってところ。これで僕らのキャンプは格段にグレードアップしたってわけ。どれも大活躍してくれたよ。
それと、ちょっと洒落たオーガニックの店に行って、天然素材の石鹸と虫除け用のローソクを買った。思い返すとローソクばかり買ってるな。
グッドアフタヌーンを過ごせる街、それがPRESCOTT。
ちょっと良い空気を味わって、次の場所に移動する。
峠道をぐねぐね行って高度を上げる。岩山がゴツゴツと張り出してくる。
今日の野営地はもう決まっていて、「LoLo Mai Springs」という名前からしてグッとくるところ。LoLo Maiとは確か先住民の言葉で、ALOHA! みたいな感じ(だと思う)。
セドナまでは30〜40分の距離なので、ここに設営してからセドナへ向かう。
着いた。すごく良い空気感。
スタッフのお姉さんがカートに乗せてくれて、テントサイトまで案内してくれる。気に入った場所を見つけると良いよってこと。お姉さんも一番のお気に入りだという場所に決めて、料金を支払い車を乗り入れる。ここは40ドルとちょっとお高めだけど、プールもあったりと高規格なキャンプ場。
サイトの目の前にオーク川という川が流れていて、木漏れ日が良い感じのプライベート空間。でも、川沿いということでまたも奴らの襲撃に怯える。
とりあえず腹は減る。もうホットドッグは自作。これが一番うまい。
ソーセージを焼き出したらハエがたくさん寄ってきた。ここはハエの居住地らしい(笑)。刺さないから別に良い。
食ったら川で泳ぐ(笑)。
ひと息ついたらセドナ観光に出発。
少し走るとまっすぐ伸びる道の向こうに、それっぽい岩山が見え始めるんだけど、この時車のスピーカーから流れてきたBGMがGunsのこれ。景色をイメージしながら聞いてみて欲しい。いやでもアガっちゃうよね。
ところで、セドナって場所を少し説明すると、古来からネイティブアメリカンが聖地として崇めた場所で、ボルテックス、つまりはパワースポットがたくさん集まったような土地なんだ。セドナの街やその一帯のいたるところにボルテックスはあって、それぞれ自分の心地良い場所のパワーを感じれば良いらしい。
僕はそういうスピリチュアルで小難しいことは良くわからないんだけど、でも、美しい景色を見た時の感動や気持ち良さって、理屈ではないからそれで良いのかなと。単純に壮大な景色が見たくて来ました。
セドナには有名な4大ボルテックスがあって、僕たちはその中のひとつ、「カセドラル・ロック」に向かうことにした。
カセドラル・ロック・トレイルヘッドで車を停めて、見上げると確かに聖なる岩山がそびえている。巨大な宮殿みたいにも見える。
ここからは必死のトレッキング。わりと険しい道ともつかない道を、時に四つん這いになって登って行くんだ。別に登らなきゃいけないわけじゃない。あーここがオレのボルテックス、そう思えば終わりにしたって良いんだ。だけど、山があったら登りたいじゃない。
こんな感じで結構急。気を抜いたら転がり落ちる。
後ろを振り向くと、だいぶ登って来たんだなとわかる。
中腹で少し景色を味わう。向こう側は断崖絶壁である。鳥になったつもりで滑空ルートを想像する。
もう少し頑張って登る。休みながら行けばたっぷり1時間くらいはかかる。
宮殿を夕日が照らす。
反対側には月が。
岩山が夕日で赤く染まる。僕たちのボルテックスはここまで。さあ、降りよう。
来たかった場所、見たかった景色が見れて満足。街では買い物ができたり、他にもいろいろあるみたいだけど、我々のセドナはこれで充分なのだった。テントに戻って乾杯しようぜ。
この夜、OD缶の燃料が切れて、慌ててチャコール(炭)を買った。夜の10時を過ぎていたけど受付にはまだ人がいて、無理言って売ってもらった。6.99ドル。おかげでひもじい思いをしなくてすんだ。
西部劇に出てきそうなところの連続ですね!出てきそうなところというか、本場ですよね?!クリントイーストウッドでも出てきそう^^あのBar&Grillも惜しいですね。一回はああいうところで食べて飲んでみたいです。
なんとなくこういう風景にはハーレーが似合いそうですね。いつかはルート66をハーレーで走ってみたいです。
nmindさま
コメントありがとうございます。
そうですね、間違いなく西部劇の世界で、非日常的な風景でした。
もう出発されましたか?
雨が上がって良かった。明日からの北海道が素晴らしい旅になりますように。旅行記楽しみにしてますね!