ザ・平均点

毎朝、樋を叩く雨音で目が覚める。ああ今日も雨かという半ば諦め。7月も半分を過ぎて、明ける気配のない梅雨空。

今週末も雨だと聞いていたけれど、起きたら雨音は聞こえず。寝返りをうちながら一応スマホの予報を確認する。晴れ、ときどき曇りなり。うん、好天してる。ベッドからのそのそと這い出て身支度を整え、セローのキックを踏む。

行く先はどこでも良かった。お日様にあたって何も考えず、ただアクセルを開ける時間が必要だった。あなたもそうでしょう?日々の煩わしさからいっとき開放されて、オートバイを走らせる時間が。だから、秩父に行った。北上するぶんには天気が持ちそうだったから。

久しぶりに山あいの国道299号をなぞる。ところで299はいい道だよ。地味すぎるほど地味だけどね。でも久しぶりに行ったら腕をちぎれんばかりに振ってくるライダーがおってね。僕も会釈したり時には手を振り返したりもしたけれど、「ありがとう、でもオレは今ひとりになりたいんだよ」ってつぶやいた。大人げないね。

一応目的地はあった。「珍達そば
葱とバラ肉の素朴な醤油ラーメンを見つけて、今日の昼飯はこれにしようと決めた。それで、秩父まで走ってきたんだ。ノンストップで走ってきて昼を少しまわった頃、店につくと人の列が目にとまった。こういってはなんだけど、普通の街中華だと思ってたから行列ができてることに驚いたんだな。もしかして有名店なの?

路側帯に数台のバイクが停まっていたので、郷に入っては精神で規則正しくセローを停める。

ここまできてやめるわけにもいかん。列の最後尾に並ぶ。前には6人の先客。

その後も続々と後ろに並ぶ。回転は良く20分ほどで入店。

おひとり様なのに座敷のテーブル席に通されて拙者かたじけない。

店内は完璧に調和の取れた昭和レトロ。もしかして狙ってるのでは?

注文は迷うことなく、ベーシックに珍達そばと黒豚餃子をお願いする。餃子は「だまされたと思って何もつけずにお召し上がりください」とあったので、だまされる気満々で楽しみに待つ。

5分ほどで着丼。はやい。

運んできたお盆にじゃぶじゃぶスープをこぼしてくるいらんスタイル。なみなみのオツユ。

気を取り直してラーメンに向かい合う。ビジュアルは最高。絶対うまいやつじゃんと確信。

まずスープをすする。うーん、うん。ん?すっきりだね。

続いて麺を持ち上げてと。ストレートで細身のイケ麺スタイル。ずるずるとすすります。

うーん、うん、うん?ん?普通だね。

麺は博多豚骨にみるちょっと粉っぽいタイプ。スープは醬油が効いてる割には旨味をあまり感じられなくて、総じて普通だった。

葱とバラ肉と細麺、旨味黄金比なのになぜだー!並んだのになぜだー!

はい、餃子きた。
勢い込んでなにもつけずに食ったが。

うん、うまい。確かににうまい。
しかしなぜだー!わりと普通だー!残り4つはビタビタに酢醤油つけたった。

ごちそう様でした。しめて1,050円。

外に出たらロングフォークチョッパーという狼の群れに囲まれるカモシカセロー。

素敵。

去る。

次の目的地はこちら。

ラパンノワールくろうさぎ」というパン屋さん。

普段はイートインもやってるので食後のコーヒーでもと思ったけれど、コロナの影響で販売のみでした。

野菜サンド、くろうさぎのあんパン、ブルーベリーマフィン、キャラメルバターの4つのパンを買ってお持ち帰り。翌日の朝食にと思ってたけど、帰って少しつまんだら美味すぎて2つ食ってしまった。