レンタカーで走るアメリカ大陸2018 〜6日目

ローローマイスプリングス 〜 フェニックス 〜 ジョシュア・ツリー国立公園(キャンプ泊)

朝5時起床。顔を洗いに行ってから、カメラを持って朝の散歩。奥様はまだ寝ている。

起き出している他のキャンパーたちに「ハーイ」とか「グッモーニン」とか笑顔で声をかける。その後の会話に発展されてもそれはそれで厄介な状況になるんだけど、万が一そうなったら気持ちでぶつかっていけばなんとかなるかもしれないしね。

幸いにも朝が早かったせいか、皆笑顔でハーイと応えてはくれたけど、それ以上におしゃべりを続けようという人はいなかった。僕もサイトに戻って湯を沸かしたり、また自家製のホットドッグを作ることにしたんだ。

ちなみにアメリカでは、ホットドッグがおふくろの味って聞いたんだけど本当なのかな。あまり個性を出しにくい料理だと思うんだけど、でも現に僕も自分で作ったのが一番美味いって思ってるからそういうことなのかもね。

奥様も起きてきて、3本残ったソーセージを焼いてホットドッグを作る。ひとつは僕、もうひとつは奥様、残るひとつはお弁当。もうホットドッグ漬け!

食べ終わったらテントをたたんでチェックアウト。少々ハエはいたけど蚊に刺されることもなく、快適なキャンプ場だった。お世話になりました。

入口付近には毛を刈られたアルパカも居たり。

さてここからは、残念だけどLAに戻る方向に。旅も終盤。
セドナまで、アメリカ大陸のほんの一部しか移動できなかったけど、またいつかその先に進んでみたい。

LoLo Mai Springに来るときは、日本で言えば県道みたいな89Aという細い山道をくねくね登って来たんだけど、帰りはハイウェイに乗って一気に南下しその先にある街、フェニックスを経由した。

フェニックスは大きな街で、今アメリカ人が住みたい街ナンバーワンなんだそうだ。大学や博物館なんかが立ち並んで、すごく優等生な匂いのする街だと思うけど、なんだか僕たちにとってはあまり居心地の良さを感じられなかった。

たまにはまともな食事でもするかと立ち寄ってはみたものの、結局目ぼしい店もなくそのまま素通りした。街と自分の相性というか、シンパシーというか、そういったものはとても面白くて、すぐに感じ取ることができる。幸いなのは、僕も奥様もそのあたりの感性はかなり似通っているので、無駄ないざこざは生まないのである。僕たちはお弁当のホットドッグをパクつきながら、更に西へ進んだ。

 

ガソリンを入れて併設のアメリカンダイナーに入ると、10ドルのランチビュッフェをやっていたので、休憩も兼ねて初めてまともな外食をとった。

数日ぶりのカリフォルニア米。もうコメというだけで美味い。肉も野菜もガンガン食って腹いっぱい。また延々と続くハイウェイ10号を西へ走る。

調子に乗って食べ過ぎて、腹の具合がノーグッド。
走っているうちにこれはもういよいよアカンとなって、ハイウェイを緊急離脱。あともうワンブロック先に行けばRestroomがあったのだが間に合わない。

慌ててハイウェイを降りたけど、そこには何もない荒野が広がってた。もちろん何の迷いもない。ノッキンオン・ヘブンズドア。車をとめて奥様残し、枯れた草葉の陰まで走ってNGS。

尻を熱風が撫でる。最高の体験。オレは今アリゾナの大地とひとつになった。満面の笑みで戻って来た僕を見て、なぜか羨ましがる奥様。お前もすればええやないか。

17時、少しダートを走ってジョシュア・ツリー国立公園に到着。本日の野営地であり、そしてこの旅最後のキャンプ場。受付は16時までで人はおらず、サイトに向かう。

思わず、美しすぎて言葉を失う。

最後にこんな場所が僕たちを迎えてくれるとは。

ペンシルバニアから、手作り感満載のシボレーサバーバン(?)で大陸一周してるドンさんと奥様のボニーさんに出会う。めちゃくちゃ陽気なヒゲのドンさん。めちゃくちゃ優しい笑顔のボニーさん。美しい2人。

僕たちはキャンプ場の利用方法が全くわからず、彼らが手取り足取り教えてくれた。
インフォメーションから封筒を取り、名前やカーナンバーを書いて20ドル同封しボックスイン。

半券はちぎってサイトにクリップでつける。教えてもらわなきゃ絶対わからんかった。

こんな場所で眠る。サソリと蛇の生息地なのだが、不思議と怖いとは思わなかった。こんな経験ができることがありがたかった。この日は満月で、さらに神秘的な光景を見せてくれて、僕はそういう意味ではセドナよりもスピリチュアルなものを感じた。僕のボルテックスはここだったのかも。奥様と少しの時間瞑想した。

夜、フランス人のご夫婦がキャンピングカーで到着されて、ドンさんはやっぱりあれこれ世話を焼いてあげてるらしかった。優しい。

さらに夜中には若い女性がひとりで到着。すごい。瞑想して出て行ったのかな?泊まったかは不明。朝にはいなかった。

左奥に見える光は99セントショップで買ったランタン。大活躍。

かまどに残りのチャコールをくべて調理する。
残野菜炒め、袋のインスタント麺。残り物の処分に。

明かりを照らしているところに、丸っこい動物がいるのがお分かりだろうか。カンガルーネズミ。まん丸の胴体と細くて長い尻尾でぴょんぴょん移動する不思議なネズミ。可愛いんだこれ。

 

月明かりの中就寝。幸せ。

 

 

 

 

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