北海道ツーリング2017 ~2日目

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宗谷~礼文島 129km 晴れのち曇り 久種湖畔キャンプ場

唯一晴れが見込めるのは道北だけだった。
わざわざ雨雲のある方向に走っていく気にはなれない。これは離島へ渡る良い機会だと思えた。こんな時でもないと、なかなか決心がつかない。

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礼文島への始発フェリーは6時20分で、逆算すると3時30分くらいには起きないといけないという現実。半ば諦めモード、もう2便目でも良いかという軟弱姿勢でアラームもかけずに寝る。
しかしパチっと目が覚めたのは3時45分。なんだよ、始発いけるじゃんか。これは旅の神様が行けと言ってるなと急いでテントをたたんで、15キロ先の稚内フェリー乗り場へ向かった。

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5時30分乗り場着。窓口で乗船券を買う。礼文島まではバイクと人で片道7,580円(2等750cc以上)。所要時間約2時間。ハートランドフェリー

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なぜ礼文島にしたかというと、ほとんどは思いつきなのだが、スコトン岬やゴロタ岬という名前に惹かれて。あと利尻島は登山のイメージが強かったし。

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ちなみに、稚内、利尻、礼文はそれぞれ航路があって、すべて往き来できる。
離島2つ回って稚内に帰ってくると、総額18,390円(2等750cc以上)とそれなりの金額に。思いつきで行くには少々躊躇する。とりあえず礼文島に行って、利尻島にも渡るかはあとで考える。

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フェリー内で山梨からのBMW R1200GSおじさんと、名古屋からのトライアンフ兄さんとおしゃべり。予備知識なく渡ってるので情報収集するが、皆良く知らんと収集ならず。まぁ行けばわかるか。

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8時15分、礼文島(香深)着岸。快晴、雨雲エスケープ成功。
とりあえず、高いのは覚悟でガソリン入れ忘れてきたので最寄りのGSに入る。ハイオク177円/Lでした。輸送費かかるし仕方ないよね。他の物価も全体的に高めです。

さて、出発。島全部見てやるぞという気で、まずは北のカナリアパークへ。

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これ、「北のカナリアたち」という映画のロケ地を観光化した場所なんだけど、映画見てないどころかロケ地だという事すら知らずに行ったので、岬の突端に本当にそんな学校があったのかと勘違いした。

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校庭にならんだ机や趣のある校舎を眺め、こんな素晴らしい環境で育った子供はどんな大人になるんだろうと大真面目に想像した。

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花壇の柵を修理してたおじさんがいたので、「こんっなトコに学校あったんですか!?」って食い気味で聞くところだったが、いやちょっと待てと思いとどまった。ホント聞かなくてよかったよ恥ずかしい。

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それだけ素晴らしいセットだった。校舎の中ではメイキング映像などが流れていて、シチュエーションからして美しい場所だった。

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映画製作の息吹きが伝わってくるようで、サユリストじゃなくてもグッときた。北の国からの麓郷といい、北海道のロケ地は感動するな。帰って映画見ようと思う。のっけから満足。

 

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次に南下し、桃岩展望台へ向かう。

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高山植物の宝庫。

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植物はわからんが、展望台からの眺めは素晴らしい。

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次に地蔵岩、絶景に見慣れてきちゃったのかこれは普通。

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腹減ったので昼メシは港の海鮮処「かふか」でホッケのちゃんちゃん焼きをいただく。

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板さんが目の前の炭火で焼いてくれて、身までほぐしてくれて分け与えてくれる。至れり尽くせり。味噌が飯によく合って美味い。最後はパリパリになった皮も食す。

しかし、ここで痛恨の忘れ物。ツーリングマップルを置いてきてしまう。北海道に来るとなんか忘れ物が増える。いかん。

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マップル忘れたことにも気づかず、腹一杯になってようやく北上。一気に最北限スコトン岬へ。

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スットコドッコイみたいな名前で可愛い。

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いやー言葉が出ない。やっぱり絶景。

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暑くて昆布ソフト350円。
全然昆布っぽくはない。むしろフレッシュな果実のような風味がして美味。

 

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次にゴロタ岬へ。
ここへの行き方は江戸屋山道という尾根に続く舗装路を、くねくねと進んで行った先にある。最後は登山。フェリーで話してた山梨からのGSおじさんとここで再会。頂上を見て萎えてたおじさんに、行きましょうと励ましてトレッキング開始。

実はおじさん、還暦過ぎてるけどトライアスロンとか水泳とか登山もやるアクティブな人で、明後日には利尻富士も登るという。結構な急坂もスタスタ。しかも良く喋りながら。なんだよ、出来る子じゃんか。息子の愚痴聞きながらこっちは息上がってる。

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早足で20分、登りきった先には絶景が。

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来て良かった。おじさん2人でキャッキャ言いながら写真撮り合う。さて、降りましょう。

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お互いの旅を祈りつつ別れ、おじさんはスコトン岬の宿へ。僕は澄海岬を見てから久種湖畔キャンプ場(600円)で幕営。

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テントを張ってから港まで戻って(これが遠い)買い出しして「うすゆきの湯」にて汗を流し、キャンプ場へ帰還。

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宴開始。米、2回目も上手く炊けず30点。くっそー。芯の残る米を肉とともに頬張る。
花の浮島と呼ばれる礼文島。緑が目に眩しい美しい島であった。離島にも満足したこと、利尻には厚い雲がかかっていたことなどもあって、明日は稚内に戻ろうと思った。利尻島はまたの楽しみにとっておこう。

地図を見ようとツーリングマップルを探したが、見つからない。記憶を辿ると昼飯時に忘れてきたことにようやく気づく。稚内行きのフェリーは8時45分発、昼食をとったかふかの営業時間は11時から・・・。どうする?地図を取るか、時間を取るか。

まだ北海道も2日目で、マップルの紛失はイタいのだが、考えた末時間を優先することにする。8時45分のフェリーに乗ろう。駄目もとでかふかにも寄ってみて、人がいなければ地図は諦めよう。

何とかなるさ、とほろ酔いで22時就寝。

 

 

 

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