美深~層雲峡~帯広 曇りのち晴れのち雨 327km 大正カニの家
昨夜あまり寝つけず、4時起床。目の前にある池のような天塩川でルアー。
50cmくらいのデカイやつら(サクラマス?まさか、鯉??)がばしゃばしゃライズしてるけど、見える魚は釣れないの道理。1時間くらい粘って投げるも、ミノーひとつロストして納竿。
しっとり豆パンとコーヒーと味噌汁の朝飯食って、8時15分出発。雲が厚い。
今日はこの旅の大きな目的、「鹿の湯」に入るために然別峡野営場を目指す。鹿の湯は然別峡野営場内の、ユウヤンベツ川のすぐ脇にある野湯である。昨年の台風で打撃をうけて、つい先日まで利用できなかった。7月になってようやく再開、これは入らねば。
美深の駅前からR275にそれて、朱鞠内湖までちょっと寄り道。
この辺の山道はGSが少ないので残量注意。ツーリングマップルが大変役に立ちました。次のGSまであと何キロとか、スマホじゃやっぱりわかりにくい。
朱鞠内湖はあまり見晴らしが良くなくイマイチ。去る。
道道251に乗って士別方面。R40号に出て比布、旭川愛別道路の無料区間だけ乗って、上川層雲峡で下りる。
この辺は前回、北見に財布を忘れたことに気づいて心底震えてた場所。層雲峡入口のお世話になったホクレンで給油。おじさんとお姉さん、あの時と一緒だ。心の中で再びの御礼。
層雲峡はバカッ晴れ。
休憩ついでに渓流パトロール。
走りながらずっと河川を見てきたが、台風の影響で未だ復旧工事をしていたり、カフェオレのように濁ってる川も少なからずあった。いかに昨年の被害が大きかったか。層雲峡の渓流は澄んだ荒々しい流れだったけど、先へと進むことにする。
三国峠、どんより厚い雲。
2003年の初ツーリングで来ているはずなんだけど、全く記憶がない。
峠の茶屋で奥様への土産を買って、有名すぎる構図で写真を撮る。
上士幌に入るとポツポツ降り始め、次第にどしゃぶりに。
偶然というか必然というか、吸い込まれるように「みどり鮨」の駐車場に停め、軒先に逃げる。雨雲レーダーをチェック。どうやら雨雲に向かって走ってきてしまったらしい。上士幌から富良野一帯は、今夜大雨。
みどり鮨が営業していればとりあえず食べていくところだが、残念ながら開店まではあと2時間もある。ここの生ちらし(1,200円)食べたかったな。地図を広げてしばし作戦会議。
然別、上士幌でのキャンプは諦めて、帯広へ逃げる。
「大正 カニの家」という市営のバンガローを見つけ向かうことに。ライダー、チャリダー、徒歩ダーのみが利用できる。
カッパを着込み走り出す。帯広駅から南へ10数キロ、雨は小康状態になったがもうテントを張る気はさらさらなかった。
迷いながらカニの家着。先客は博多から、スクーターのおじさんが1人。挨拶して荷を解く。
この綺麗さでなんと無料。オール電化でシャワーも無料。なんとも旅人に優しい北海道よ。でも職員の点呼も来るし、ルールはきっちりあります。税金で運営されてるし当然だね。
ひとり、またひとりと雨から逃げてきた旅人が到着し、ライダー8人(うち女性1人)、チャリダー1人の計9人が集結。夜は6人が集まって、屋外のバーベキュー場で酒を酌み交わす。
メンバー紹介。
同い年のZZR1100のお父さんは地元旭川から。全国の道の駅だけを回ってる大阪のエストレアわっき。偶然にも家が近所だったCB400SS君。謎多きKATANA青年は横須賀から。あと広島からチャリダーのおじさま。
この方、僕は勝手にレジェンドと呼んでいた生粋の旅人。
バイク、自転車、徒歩、なんでもござれ。徒歩で北海道から鹿児島まで2ヶ月半で歩いてしまうツワモノ。四国のお遍路さんは8回まわったって言うからどんだけかと。それをちっともひけらかす素振りさえない。この素敵な笑顔、どうですか。
旅人たちの話は飽きることがない。どこが旨いとか、何が良かったとか、失敗談とか人生観とか。重いものの2つや3つ背負ってる人もいれば、何も考えてないような人もいる。それはもうリアルなんだからつまらないわけがない。持参したバーボンをここでオープン。ハイボールを作ってカパカパあける(屋内は禁煙禁酒です)。
ライハとか未経験だったけど、これはこれでやっぱり楽しいな。そしてテントの撤収がなくて楽。消灯時間の23時まで皆で飲んで、明日の行き先決めきれぬまま、爆睡。