陣馬形山キャンプ場 ~長野県 天空のキャンプ場 一日目

木曜日と金曜日の2日間、休みを取った。夏休みの小出し。
土日をつなげれば4連休になる。福島県の裏磐梯辺りでキャンプして、喜多方ラーメンを食べまくるというツーリングを考えていたが、この蒸し暑い最中において、さてラーメンもないだろうという気もしてきた。なにしろ暑い。それに尽きる。それで、以前どこかで目にした、天空のキャンプ場へ行ってみることにした。

長野県上伊那郡中川村「陣馬形山キャンプスペース」これが正式名称。
中央道駒ヶ根ICから40~50分走った、陣馬形山の山頂にある。標高は1,445m。最小限の炊事場と汲み取り式のトイレ、避難小屋があるだけの硬派なキャンプ場。しかしここには素晴らしい眺望がある。「天空のキャンプ場」と呼ばれる所以は着いてすぐわかった。こんな景色、他にはちょっと無い。そしてこんな場所が無料で利用できること。これはもう、中川村に感謝状を手渡したい。僕の名義でよければ。

セロー225でトコトコと、高速は使わず、した道で行ってみることにした。片道およそ260km。夜明け前に大垂水峠を超えて、延々と甲州街道を進む旅。しかし水曜日の仕事はなかなか終わらず、どうにか終電で帰ってその日は寝てしまった。木曜日に準備とパッキングを済ませ、金曜日の夜中、午前2時30分に出発した。

荷物はかなり切り詰めたが、セローに載せたら満載。自作のアルミトップケースに新しいモンベルのテントと、使い慣れたナンガのシュラフ、サーマレスト、その他手に馴染んだ道具をつっこんでくくり付ける。タンクバッグと背中の荷物に挟まれて、着座位置はほぼ固定。これが尻にどう影響するか。

飯田橋、新宿を抜け、夜の甲州街道をひた走る。
停まればじっとりと重い夜の空気も、走り出せばいくらかは涼しい。季節の巡る国に生まれた僕は、暑い寒いと言いながら不変のものは無いことも知っている。八王子で夜の町を感じ、大垂水峠では夜の底を感じた。

空が白みだして、神奈川県の端っこで夜が明ける。山梨県に入って仮眠。道の駅のベンチでごろり。そういえば、ここは以前もごろりしているな。快適なごろりポイントである。30分ほど気絶して再出発。長野県に入ってにわかに交通量が増えてくる。今日は平日だ、通勤の車たち。お疲れさまです。茅野市まで行ってR152を南下。伊那市といえば「まつくぼ」のソースカツ丼だなあ、とかぼんやり考えながら、駒ヶ根市内でファミレスのランチ。

とりあえずテントを張ってしまおうとキャンプ場へ向かった。積み荷を降ろさないと買い出しもできない。街を過ぎ、どんどん山に入って行く。店を見たのはもう遥か前。キャンプ場は少しわかりにくくて、道を間違えながら進んだ。高度を上げていく。頑張れセロー。セローは遅いけれどトルクはある。じりじりと、粘り腰で進んで行く姿はけなげだ。この旅でセローがますます好きになったし、ちょっと見直した。

14時過ぎキャンプ場着。

混み具合は多すぎず、寂しすぎず、まずまずというところ。ライダーも多し。
サイトは4段の階段状になっていて、下から2段目の常設テーブル脇に居を構える。一等地。
クロノスドーム初設営。インナーは吊り下げ式で1分で完了。とても良い。
反してフライはちょっと張りにくい。センターが取りづらいというかなんと言うか。少し短くない?慣れでしょうか。それから、入口のファスナーが片側だけで、角度も立っているので出入りがしづらい。ペグは軟すぎですぐ曲がる。不満点もいろいろあるけど必要にして充分。

少し風が出てきて、暗澹たる雲が広がってくる。隣の愛知から来たおじさんがラジオを聞きながら「長野に雷警報だって!」と教えてくれた。念のため張り縄もすべて張り、汗みどろになってようやく買い出しへ。風呂は途中に「望岳荘」という日帰り入浴が利用できる。400円で良心的。

まずは15km走ってスーパーで買い出し。帰りがけに風呂に寄り、汗を流してから急いで戻る。日が傾きかけてくる。どうやら雨は持ちそうだ。食事の支度を始める前に、何はともあれ冷えたビールを1本グビリ。うまい。このために走ってきた。

それからまずは絶景を拝みに行く。山頂まで200メートル上り、中央アルプスと眼下に広がる田園風景の大パノラマに唖然とする。反対側を振り向くと南アルプス。中央アルプスの向こうに陽が落ちて、山に後光が射す。これは、写真でも文章でも伝わらない。見に行って下さい。曇っているのがとても残念。明日に期待しよう。







今夜の酒はよく冷やした白ワイン。残念ながら地元産ではなくフランスもの。
これにラム肉と玉ねぎを焼いて、冷やしトマト(地元産3個150円)を合わせていただく。美味。トマトが甘い。チーズがあっても良い。明日はモッツァレラを買おうか。
時刻は21時30分。気持ちよく酔いが回る。腕と、指がなんだか痒い。テントにもぐり込んで、目覚ましを4時30分にセットする。寝苦しさはない。一瞬目を閉じると、あっという間に眠りに引きずり込まれた。

 

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