カクカクをしかじかと

誰かがオーダーした20cm盛りの極厚シートを、またアンコ抜きするというセローオリジナルシートプロジェクト。その続き。

週末の時間が空いた時に、シコシコと地道に成形する。
黒スポンジの部分は力を加減してノコでさらってやると、剥がれることなく粒状に削れる。これはありがたい。削ってはつけて確認、削ってはまたがって確認する。こんなもんか、というあたりで試走に出る。やっぱり実際に走ってみないことにはわからない。

ヌード状態のシートを乗っけて近所をぐるり。
おお、たかだかこれだけの差で全然違う。ハイシート化して見える景色が変わる。座面は限りなくフラット、ケツへのアタックは硬め。やっぱり白スポンジはクッション性に乏しい。レーサーの着座感に近い。

だけど、柔らか過ぎるシートはかえって痛みを生みそうで、とりあえずこのままいこう。足つきはもちろん悪くなるけど、僕は180cm超なのでこの方が窮屈さがない。内太ももの当たりが気になる。ここはもう少しシェイプする必要があるな。全体的には良いんじゃないかしら。

帰って気になった部分を微調整する。これにて削り完了。
疲れたなあやめるか。と思うも、一気に片付けないといつまでも終わらない。続きまして張り込み。

これは完全に自己流なんだけど、2mmほどの発泡ウレタンシートで全体を巻く。

表面の微妙な凹凸をケアする意味と、多少のクッション性。

その後もともと付いてた薄手のビニールも被せて、いよいよ表皮を張る。
ウレタンの形状が変わっているので微妙に縫製が合わないんだけど、そこは革の伸縮性と持ち前のいい加減さで乗り切る。

愛用のタッカーで革を伸ばしながら打つ。

シワなく綺麗に貼れました。完成!

車体につけて眺める。うーん、満足。あとは距離走ってどうかだな。

ケツ痛事情がいかに改善されたか、もしくはされてないのか気になって、幕張メッセまで一般道でトコトコ向かう。
この日、幕張では国内最大のeスポーツイベント「RAGE 2018 Summer」が行われていて、僕はeスポーツどころかゲームに対して全くの門外漢で全然さっぱり疎いんだけど、少し仕事の関係もあって、会場の雰囲気だけでも味わっておこうと出かけてみた。

 

都内から幕張までおよそ40km。
R14を渋滞に巻き込まれながらトコトコ進む。普段なら30〜40分もすると尻に鈍痛が走りはじめるのだが、新シートでは全く痛みがこない。前荷重で尻がずれる、結果余計な負荷がかかることが最大の悪因と思っていたが、ほぼほぼ正解みたい。座面が硬いので痛くもなりそうなんだけど、そんなことはなかった。

結局、往路の1時間半はほとんど痛みを感じることなく乗り切った。これまでと雲泥の差だ。

Wolfmanのタンクバッグも問題なく付く。

真新しいシートがちょっと眩しいけど、これで比較的ロングも楽になると思えば悪くない。
幕張メッセの駐車場に停めて会場に向かう。

 

第2ホールへ行って会場入り。ぐるっと全体を見て回る。

いやあ、スゴイっすねゲーム文化って。オジさんいろいろ勉強になりました。

 

腹が減ったのでスマホで検索した「舎鈴」へ行き坦々麺。

辛い!でも旨い!でも辛い!

帰路の40km、少し鈍い痛みがきたけれど我慢できないほどではなくて、確実に効果はあったと思う。セローで旅したい。

 

 

 

カテゴリー: 1KH

1件のコメント

  1. 前回の記事を見てシートどうなるんだろと少し心配しましたが、すごい素敵に仕上がりましたね!いい感じですね:-)
    舎鈴、つけ麺のイメージしかなくていつもつけ麺ばかり食べましたが、担々麺美味しそうですね!今度行ったら試してみます。

    • nmindさま

      コメントありがとうございます。
      なんとか形になりました。貧乏カスタムここに極まりって感じで、nmindさんのスタイリッシュさを見るとお恥ずかしい限りですが、まあ楽しんでいろいろやってます。北海道、着々と準備進んでますね、これも楽しみ!

      僕もいつもならつけ麺を選ぶところですが、「こだま」の記事見て思わず頼んじゃいました(笑)。

  2. 自作箱を模索してこのブログへたどり着きました。
    アルミ自作箱をいいですね☺︎しばらくお使いになって耐水性はいかがでしょうか?定番のアイリス鍵付きだと、ちょっと大きすぎて、もうひと回り小さくてかっちょいいのを探してます。

    • Marshmallowamanさま

      初めまして。コメントありがとうございます。
      自作トップケース、改めて見たらもう3年近く使ってました。今ではセローに常設していますが、もうあれ無しは考えられません。なんでもポイポイ放り込んでいます。

      耐水性に関してということですが、正直なところ、あれ付けて豪雨にあったことがこれまでないのです。ですから確かなことは言えませんが、恐らく防水性耐水性はあまり期待なさらない方が良いかもしれません。溜まるほど入り込むとも思えませんが、強度や軽さ防水に関しても、GIVIのボックスやアイリス箱の方が上かと思います。ちなみにこれまで浸水したことはありませんが、本当に小雨程度しかなかったんですよね。

      これのメリットと言えばもう完全に自己満足でしかありません。大してお金をかけなくとも他と被らないこと、それっぽい見た目なども僕は気に入ってます。大きさも実はちょうど良いのです。3年弱使って少しくたびれてきましたが、また同じ箱買って作り直そうかと思うくらい。壊れたり、浸水しても「まあしゃーない」と思える心持ちであれば、普通に使えますし便利ですよ。

      多少なりとも参考になれば嬉しいです。

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