2016年に初参加したチキチキも、今回で通算6回目。

もはやわが家の恒例イベントであり、なにより趣味を同じくした仲間との交流の場なのである。だから順位がどうとかメダルがどうとか、そんなことは大した問題ではない。なのに、ああなのになのに、うちの奥様ときたらまた銅メダルなんかを持ち帰って、「6戦中4個メダル取ってるんですけどー」などと言って僕の前でぶらぶらさせる。ばかものー。わたくしは今回も安定の賞典カラマズでございます。泣いてなんかないやい。

午前3時半に起きて、前夜から借りた軽トラに荷物を詰め込む。DTはすでに昨日のうちに積んである。今回はいつものお助けライダー、山ちゃんを交えての90分耐久と、僕と奥様でそれぞれスプリントに出場する。

6時過ぎに会場入りすると、すでにパドックはたくさんのトランポと参加者で賑わっていた。これこれ。この雰囲気ですよ。

僕たちも中央のいい場所に陣取ってテントを張る。山ちゃんも到着してしばしのご歓談。

受付を済ませトランスポンダをDTのフロントフォークにつける。エンジンをかける。最近はすこぶる調子の良いDTパイセン。今日もトラブルなくお願いしますよ。

練習走行開始。
前日、埼玉では雹が降るほどの局地的な豪雨があったようで、ドライとばかり思っていたコースもわりとグチャリング。午後には均されてベスコンになるでしょう。

奥様のレディース＆キッズ ヒート１。

ライバルのK女史。マシンもスタイルも格好良い。
ヒート１、K女史２位、奥様４位。良いね、楽しそう。

 

続きましてトレール＆レゴラリータ２。
いつもはフルグリッド28台と大混戦だけど、今回は21台エントリー。それでも多いけど。

スタートはまあまあ。

気合だって充分。

フンガー！

でも10位・・・（21台中）。

腕上がりで廃人に。後ろを突かれていたXT250にラストラップで抜かれ、なにくそと追うも腕がいうこと聞かずそのままフィニッシュ。南無ー。

他の人の観戦に。

K&H 上山さん。安定の表彰台。上手い！

同じくK&H 青鹿さん。CDI交換で復活なるかYZ。

強面かと思いきや、いつも優しいトライアンファーさん。ビンテージトラでキレた走り。

 

スプリントのヒート１を全て終えて90分耐久へ。山ちゃん出番だよー。

「もう一人助っ人連れてきたよー」と言ってグッドスマイル登場。

エルシノア（CR125改）で参加するも、マシントラブルでリタイヤしたサインハウス 野口社長をナンパして、即席チームHORAI 551結成。野口さんYAMAHAのジャージに着替える。持ってるところがすごい。

山ちゃんまず頼むー。

ローリングスタートでどんけつ発進という、のっけからかなりのハンデを背負う（笑）。

あと一周で代わってー！

チェンジ！

どーん。

きゃほーい！とめちゃくちゃ楽しそうな野口さん。「DT速い」と言ってた。速いのか・・・。

4人で2回ずつ交代して無事完走。

使用後の顔汚れ感（笑）。

皆いい顔してるなあ。

まあ順位は二の次だけど、クラス15台中8位。
一番最後にスタートしたわりになかなか追い上げたなと。

昼メシ食って

午後にヒート２を走り

Krafty 熱田さんとのプチバトルを楽しみ（いつも遊んでくれてありがとうございます）。

最後はガス欠して21台中12位。下げとるやないかーい。

表彰式。奥様3位銅メダル。K女史は2位で銀。さすがです。

女子強し。

▽

で、

閉会式終了後、K&H上山さんのご好意で、業界注目の883スクランブラーに試乗させていただく。「積んでくるのメンドーだなと思ったんだけど、今日来ると思って持ってきたよ」と。僕のために？

なにーーーーっ！？

そうまで言っていただいて、無下に断るのはむしろ失礼。じゃあ、跨るだけ。

あっしも。

ふむふむー。

じゃあ、ちょっとだけ。ブォーン。

うほー！

このあと、公道に出て15分ほど舗装路とフラットダートを走る。

「どお？」

「これヤベー。すごい楽しい！」

率直に言ってまぁ面白いこと。楽しいバイクって乗り出した瞬間からわかる（当社比）。

この883は舗装路での性能が幾らかでもスポイルされてるんじゃないかと思ったけど、むしろ楽しさが増してる感。乗りにくさとか全然感じない。ダートに入っても変なチグハグがなくて、エボスポのエンジンはこんなにダートに向いてるのかと驚いた。アクセル開けてケツ振りながらブリブリ走りたくなる。そんなマシン。アフツイより安心感あった（笑）。

それから、細部の調整にこだわり抜いてるのがちゃんと伝わってきて、操作系に違和感がない。わりと押し出しの強いアクラポビッチも、音質はいたってジェントル。

「これで旅したいなー」と素直に思う。
確かにこれは、レースじゃなくてツーリングに行きたい。だーっと長距離も走れて、気になる林道や脇道にも臆することなく入っていける。サスセッティングも含めて、今後もブラッシュアップするらしいのでさらに良くなる模様。

上山さん、大切なマシンに乗せてくれて嬉しかったです。楽しかったー。ありがとうございました！こんなの市販されんかな。

というわけで、濃厚なオマケもついた今回のチキチキVMX16。
いろんな方々と絡めてめちゃくちゃ面白かった。遊んでくれるほとんどの方達が、業界では有名な凄い人たちばかりなんだけど、バイクで遊んでる時は誰も彼も同じ笑顔で子供なんだよね。

主催のホーリーさん、スタッフ関係者の方々、助っ人山ちゃん、今回も楽しませていただきました。ありがとうございました！

やっぱ楽しすぎるぜVMX。