自作トップケース ~ 甘美なる自己満足の世界

流行のアドベンチャー風アルミトップケースを自作。
ホームセンターで4千円。アルミは表面に薄く貼られているだけで、心材は木のような集合材?軽いのは良いが、強度はあまりないうえに防水性もあやしい。林道で派手に転けたら粉砕するかもしれない。だけど、僕に迷いなんてない(金もない)。自作という甘美なる自己満足がそこにはある。さあ皆で飛び込もう、イッツセルフメイド。

まずは天面の取っ手を外し、ステンのコの字パイプに付け換えてより「それっぽく」する。見た目は大事なのだ。上に物が置きやすくなるなんてもっともらしい理由づけもできるが、その真意はあくまで見た目だ。これでかなり雰囲気が出る。あるいはステンパイプは2本で3千円くらいするので、退路を断つという言い方もできる。飾り金具だけで本体価格にも迫る勢いで、もはや突き進むより他にない。開いた穴には低頭の化粧ビス。内張りを一度剥がして要所にシーリング。開口部の凹凸面にもシーリング。もちろん防水対策のつもりだけど、これはきっと気休めにしかならないな。大雨降ったら見た目なんか度外視してゴミ袋でも被せる。

箱づくりでいつも頭を悩ますのは、オートバイへの固定方法だ。脱着の容易さを無視すれば、ゴムバンドでぐるぐると括りつけるのが一番安易で間違いない。すなわちゴムバンドという結束帯は何にも増して優れている。それはわかっているが、それだけじゃ工夫がない。巻き付けると固定したままでは蓋が開かないし、荷解きにもヘドモドする。何より見た目に野暮ったい。機能的でいてさらに見た目も美しく、固定も確実で外しやすい、そんな良い方法はないものか。


構想2ヶ月、制作3日。想像力とはいつも、われわれの血肉となっている。どうにか満足できるものが完成。アルミのL字アングルを前後に配し、パッチン金具で4ヶ所留め。仕組みは至って単純だが、脱着はわずか5秒でガタツキも無い。接合部はへたに隠さず、見せることにした。WRのキャリアに、前後長があつらえたようにピッタリ。金具類の取り付けには、ボルトの他にリベットを多用した。アルミにリベットは相性も良いし、出っ張りが少ないので内容物を傷つけることがない。ちなみにセローにも小加工で付くと思う。

これを付けて週末は、複数人でキャンプツーリングへ行ったのだった。ソロ活動でないのは数年ぶり。

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