僕もそろそろBMWに乗ってもいいような歳になってきた。
航空機エンジンを造っていたBMWのエンブレムが、プロペラモチーフだということを僕も疑いなく信じてた。でもどうやら違うらしい。時系列を追ってくと、強引な後付けなんだって。少し調べると詳しく出てきます。なんでも鵜呑みにしちゃいけないってことだね。
狭苦しいガレージに入れて、しげしげと細部を観る。
目に付くボルトというボルトが全てトルクスなんだ。
BMWだから?それとも最近のは皆こうなのかな。
ゴツいシャフトドライブ。
張り出すボクサー。
標準でアクラ。
三つ又にステダンが。
サスは垂直気味。
よろしく、新しい相棒「R NINE T」
というのは真っ赤な嘘で。
某BMWディーラーからお預かりした、一日限りの蜜月なのであります。なんでも鵜呑みにしちゃいけないってことだね。
フォトグラファーである奥様へオーダーを頂いて、撮影用にお預かりした車両なのです。もちろんロケ地も探すので乗り放題(言い過ぎ)。
R700GSが来るよと言ってたので待ってたら、あれエンジン横に張り出してね?みたいな。BMWとしては来年もR NINE T推しらしいので、こっちを撮ってくれとのことでボクサーが来ました。僕はアシスタントという名の運転手。役得役得。
東京横浜界隈をタンデムで、首都高含め150kmほど走り回りました。
まずもっての印象は、とても好印象。至ってジェントル。良い意味で。スムースだけどつまらないワケでもない。良く調教されたイノシシにまたがっているようだとは言い過ぎでしょうか。本質はもっと荒々しいのに、不快にならない落とし処にうまく着地させた感じがします。諸元を見るとバランサーがあるので、そのせいかもしれません。初心者の方も何の問題もなく乗り出せます。そうですそうです、初心者にも安心のBMWですよこれは。
信号待ちで軽くアクセルをあおると、ブルンと横にウォブルする様は「ああこれがね」という水平対向ならではの味でしょう。上よりも、どちらかと言えばトルク重視の味付け。筋肉質のイノシシが太っとい脚でゴリゴリと地を蹴って駆け出すイメージですが、こいつはドイツの猪なので品があります。僕個人的にはもう少し荒削りでも良い、ならば2バルブOHVボクサーではどうなのだ、と益々興味が湧いてくるわけです。
逆にちょっとアレなところといえば、スイッチ類がやたらチープなところ。他が上質なだけになぜ?が拭えません。それとシートの内股に若干の違和感というか、スッと真下に脚を下ろすと「あたり」を感じました。少し幅が広いのでしょうか。その日はレザーのパンツでしたので吸着して却ってホールド感が増しましたが、少し気になるかもしれません。
粗探ししてもその程度。上質なバイクですよ、ベンべってやつは。
じゃあ買うかと言うと、乗り出し200万円超えるんですねコレ。うーん、困るなあ。150万円でセカンドバイクなら考えますか。失礼極まりないですかそうですかそうですか。どうせ買えませんしね。
撮影はR NINE Tが映える、ヌケの良いロケ地を探してぐるぐるしたおかげで、何ヶ所か声が出るほど素晴らしいロケーションに出会えました。
我が嫁ながら、格好良いカットを量産。いやホントさすがプロとしか言えません。僕は銀レフ持って全力サポートです。きっと喜んでいただける出来でしょう(これらのカットは僕のオフショットですよ)。
BMW
いつもどこかに憧れとやっかみと、楽なだけで鼻持ちならないヤツと思おうとしていた。やっぱり違いますね、最高ですよビーエムは。まだきっと先ですけど、いつか2バルブボクサー所有したい。
R NINE Tが去ったガレージは、とても寂しいものでした。ありがとう!
あ~びっくりww 人がいいから鵜呑みにしちゃったwww
okuちゃん
良いお客さんだなーww
BMW、今更だけど良いっすね。
R100GSいつか欲しいなぁ・・・