天才っているんだな

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草間彌生展を見に、国立新美術館へ。あ、電車です。
「わが永遠の魂」展がやってるから行こうと奥様に誘われて、ああ、あの体験がもう一度できるのかと出向いたわけです。電車でね、酒も飲めますから。

草間彌生の作品に初めて触れたのは、直島でのかぼちゃだった。
あの空間にあの造形物は確かに浮世離れしたトリップ感を感じたけれど、なんかスゲーとこにスゲーもん作ったね、ふーん。という程度のものだった。
失礼を承知で言えばほらよくあるじゃない、公園の遊具的なやつ、あれを見るような心持ちだった。初めてご本人の近影を見た時も「けったいなオバちゃんやなー」としか。いやほんと失礼だけど。

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それからしばらく時は経って、長野にソロキャンプに行った際、時間があったから松本市美術館に寄った。草間彌生が松本市の生まれだというのも初めて知って、魂のおきどころという展示がやってる、んじゃ見てみっか的な寄り道だったんだけど、そこでもうぶっ飛んだわけだ。ここに天才いたかって。阿保みたいにぽかーんて口開いてたんじゃないですかねアタクシ。

もう筆舌に尽くしがたい迫力でせまってきて、それは命を削ってる様がありありと感じられた作品群だった。群でくるとヤバイですよね。

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もう一度言いますけどね、いるんだな天才って。

幼少の頃から幻覚を見ていた草間さんは、作品にもその影響が色濃く反映されているらしく、ポップな色使いに反して刹那的というかむしろアブナさすら感じるわけで、松本のバタフライナイフと呼びたい。

性根も腐っているうえに屁もくさいところのアタクシが、草間さまの多くを語れるはずもなく。行ってくださいぜひに。5/22(月)までの開催。
唯一、インスタレーションが少ないのが残念でした。何がすごいってあの空間体験ですから。その点だけは松本市美術館の方が良かったかな。そちらも常設展になってるようなので、ぜひに。

 

 

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