「試される大地」と聞くと、ああ北海道だね、となる。
わりと有名な北海道の観光キャッチフレーズである。そのズシリと重いひとことには、厳しい自然や土地に対してというよりも、自らの内に向けた挑戦を内包しているようにも思う。お前にはできるのか？と、自らに問いている。

そのフレーズが実はもう変わっていて、「その先の、道へ。北海道」となっていた。知らなかったー。旧来の鼓舞させるような内面激情型から、輝かしい未来がホライズン型へ（？）。地平線の先まで続く道と希望に満ちた可能性が見える。

どちらがどうというわけではないけれど、その先の、道へ。の二つの句読点は、少々演出が、過ぎる、気も、する。

 

昨年の8月から、北海道ツーリングのための月一万円貯金を爪に火をともすように細々とやっていた。スムースな資金捻出の為であることはもちろん、一年かけてここまで貯まったし、よし行くぞ！という気持ちを一気にブーストさせる意味もある。
所帯もあって中間管理職の身、仕事とかいろんなことの障壁を乗り越えて、北海道ツーリングは現実のものになる。少々の勢いが必要なのである。

理解ある奥様で良かった（ベタ褒めしよう）。
当初「北海道ならあたしも行きたい」と言われたが、わがままを言ってソロを許してもらった。奥さんと行くツーリングももちろん楽しいのだが、なんというか年に一度くらいはソロに出たくなる。別に逃避とかそんな気持ちはない。勝手気儘にフラフラしたいだけ。釣りもしたい。そこらへんのことを奥様はよく理解してくれて（るよね？）「男はたまに一人旅に出ないとね」と言って自分の要求はさておき許してくれる。有難いことだと思う。

とか言いながら、まだフェリーが取れていないんだけど。