フォークのオイル漏れが無視できないレベルのお湿り具合だったので、レース前日にも関わらずオーバーホールを開始する。部品は購入済み。ヤマハ純正のオイルシールの値段を調べたら、あまりの高さに膝から崩れ落ちる。
2K5-23145-00 オイルシール 1,950円
ひとつですよ。ひとつでこの値段。
1台分のオイルシールが4,000円弱ってどうゆう了見なのヤマハさんと問いたい。
そこで貧乏人の僕はちょっと知恵働かせて、スズキ純正をチョイス。同じカヤバの32パイ、寸法も一緒。たぶん大丈夫だろうと判断。
ちなみにこっちなら@700円程度。2個買ったってヤマハの1個より安いってなんだそれ。この違いは一体どこからくるのだ。ダストシールは素直にヤマハ純正を発注。
届いてみたらやっぱり同じ。刻印がちょっと違うけど形状は一緒。むしろダストシールの方が純正のくせに形が違くて焦る。なんなんだ。改良版なのか?良くみたら収まるみたいなんで構わずこれ使う。
バラしてみたらDT125のフロントフォークは、下のボルトを抜けばインナーとアウターが引っかかりもなくスルッと抜けちゃうタイプ。これヤバイやつやん。俗にいうカッコンカッコン当ててのシール抜きが出来ない。アウターチューブに残ったオイルシールを力ずくで抜こうとするもビクともせず。30分ほど格闘したけどこれは無理だと諦める。
さて、どうする。
明日はレース。フォークはバラバラ。ただいまの時刻15時。自分の手持ち工具ではどうにもならず。まず近所のバイク屋に電話。かくかくしかじか事情を説明し、アウター持ち込むから外してくれと頼む。多分、外せるけど今日は忙しくて無理、と紳士的に断られる。今日やってくれないと困る。
さて、どうする。
付き合いのあるメカニックの顔が数人浮かぶ。一番頼みやすいのは誰?
こないだワイドグライドを車検から引き上げた、ハーレーディーラーのメカニックに電話。
「もしもしー?DTやって欲しいんだけど(笑)」
3年前に30,000円で買って1回しか出番がなかったというフォークシールリムーバーで、ガッコンガッコン外してもらう。専用工具を持ってしても苦労してたので、これは無理だともう1本もお代わり。両方抜いてもらい、この際だからと全部組んでもらう(笑)。フォークオイルはKYBのG15。186ccのはずだけど、少し固めにしたいので200cc入れてもらう。
背中にフロントフォーク2本担いでサムライ帰宅。辺りはもう真っ暗。
どんよりと黒い雲が夜空を覆う。明日はやっぱりマディだな。憂鬱な気持ちのままフォークを組む。
スポンジをリア周りの隙間に貼りまくって、泥づまり対策。
とりあえずやれることはやった(メカニックが)。
あとは山があれば登り、谷があったら下るだけ・・・。
僕はモトビのコースを頭に思い描きながら床についた。