北海道行きのフェリーが無事に取れたこともあって（まだ往路のみだけど）、少しずつ準備を始めている。手始めにパッキングを少し見直そうかと考えた。特に不都合はないけれど、新鮮味が欲しくて。

これまで荷物の積載については実用一辺倒。
キャリアをつけて箱積んだり、それが面倒な時はバッグを二段積みしたりしてた。箱積みのメリットは防水性とキャンプ場でテーブルに変身するところ。形が崩れないことと雑多に放り込める点も気を使わなくて良い。使ってるホムセン箱はOリングを四隅に付け、バンドで簡単に脱着できる点も楽。

反面、デメリットといえば圧倒的な格好悪さである。似合うか似合わないかは別として、HEPCO&BECKERでも付けていればそれなりの見栄ははれるかもしれないが、ホムセン箱では見た目を完全に放棄してると言える。ひとり旅において「見た目」も伴うことは、大きなタスクのひとつである。

我が国ニッポンで走るわれわれにとって、防水性を考えないライダーはおりますまい。たまのロングツーリングに出て地方を走ると、日本は山と畑と雨ばかりだなと思う。おしなべて一度や二度は雨に降られる。実際どんなもんかと調べてみたら、国土のおよそ3分の2は森林で、世界平均の2倍の降水量があるのが日本であるよと知った（国土技術研究センター調べ）。

で、

ようやく本題なのだが（まじか）、買ったよENDURISTAN TORNADO2。

「防水性は欲しいけどヘプコは買えないしホムセン箱は嫌」というライダーの強い味方がターポリン。これもまた実用重視でお洒落とは言い難い面もあるが、ホームセンターの箱よりはだいぶマシだろと。

そしてWolfman（ウルフマン）同様、オフロードシーンにおいての使用を想定してるので、ワタクシにとっても使い回しが効く。辛うじてハーレーに合わせても駄目じゃない気もするし。どちらも取り扱いは 馴染みのあるJAPEXですな。

実際に店舗に行って現物を出してもらい、L（51L）かXL（82L）か見比べてLを買った。これ、質も悪くないのに安いよね。内側がオレンジなのも見えないお洒落。XLの容量は魅力だけど、それはもう死体袋ほどでかくて荷崩れしそうなので、Lを2段積みする方が実用的。少し使ってみて良さそうなら買い増すか。あとはサドルバッグをどうするかだな（これまでのは全部手放しちゃった）。

FILSONをはじめとした帆布バッグなんかを選べば、お洒落度は格段に増す。結局、防水性と見た目の良さはトレードオフなのだけれど、そもそも格好良いか悪いかは主観であって、ハーレー乗りにとってのパッキングなんて「使い込まれた麻のズタ袋でもシーシーバーにゴムバンドでぐるぐる括っとけよ」といった独特の美意識があり（偏見）、そもそも「小綺麗」であることに極端な嫌悪感を抱く稀有な人たちですから（偏見）、荷物をリアシートにすっきり収めるなど、初心者感丸出しの女々しさ根性甚だしいわという具合なわけです（大偏見）。ワタクシは違いますけども。

オートバイパッキングについてはもう散々語り尽くされた感があって、結局のところ「荷崩れさえしなければ好きなものを好きなように積めよ」という点に帰結するのだが、それじゃあ取りつく島もないので少し書いてみた次第。暇なもんで。