「激辛が大好きなんですよ」
なんかそういう男が(女も)カッコいい気がして一度言ってみたかった。でも実際の僕は辛いものがあまり得意ではない残念ながら。食べられないことはないけど、代謝が無駄に良いせいかスポーツ後のように汗だくに。これは果たして美味しいのだろうかと良くわからなくなってきて、倦怠感を伴う食事になってしまう。けれども「辛いものが好き!」といえる人生にうっすらと憧れを抱くオジサンなのである。
勝浦タンタンメンは店によって趣向は異なるが、おおむねラー油系辛味の主張が強くそれを玉ねぎの甘さで緩和するスタイルである。スタイルである、ってなんだよ。
僕は本当は胡麻坦々が好きなのよ。深みとコクがもっと欲しいのよ。だって辛いじゃん!
とはいえ誘われれば食べに行く。久しぶりにゆるツー面々と何度目かの勝タンツーリングへ。
朝9時に海ほたるで待ち合わせ。
少し出遅れて、慌てて首都高を飛ばす。どうにか15分前に到着した時には、すでに皆着いていた。
タンクをヘルメットに合わせてバサルトグレーに塗り替えたnmindさんのスラクストン。膨張色であるホワイトも華やかで良かったが、ギュッと凝縮されて落ち着いたイメージに。グレーは調色が難しいと思うけど、すごく良い色に仕上がってた。
挨拶もそこそこに、早速千葉に向かって走り出す。
まずは定番のもみじロードへ。なんか早速バイク談義してるオジサンたち。
いつもの休憩場にキッチンカーが来ることを知ってたので、ここで朝食をいただく。地元富津で営業する「CHIBIZO」さん。キューバサンドとコーヒーの店である。
キューバサンドでキッチンカーといえば、何はなくとも映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」である。小難しいことは抜きにして、陽気で前向きな気持ちになりたいなら観ると良いよという映画。僕は一時期キッチンカーにも興味があって、その筋のセミナーに参加したりもした。店主さんと昨今のキッチンカー事情なんかを少しお喋りをして、キューバサンドとコーヒーをお願いする。
パンがパリパリでうまい。ピクルスとマスタードが良いアクセントに。
東に向かって鴨川方面。外房をなぞる。
まだお腹も空かないので少し寄り道。
バイク神社だという「天津神明宮」へ行って、今年も無事故の御礼参り。
去る。
本日の担々麺は「ぴかいちラーメン」。
ふむふむ。
スタンダードに勝浦タンタンメン。
餃子をシェア。
辛さはピリ辛で気持ちよく発汗できる程度。期待した自家製麺は真っ白なストレート麺で、ほとんどコシというものがなく細めの伊勢うどんのような食感。好みだろうとは思うけど、僕はもっとコシのある麺が好きかな。ごちそうさまでした。
食後のコーヒーを検索して、小径の奥にとんでもなく素敵なカフェを発見してしまう(nmindさんが)。カフェ「とき々堂(Tokidokido)」
古民家ならず、微妙に古い建物をセンス良くまとめ上げている。外観の佇まいからして店の良さをビンビン伝えてくる。
店に入って「ああ、やっぱりね」という感じ。
かつて居酒屋だったという店内は、小上がりがあったりカラオケのステージがそのままアートスペースになっていたりで、センスの良さとはこういう事かと。
ようやく席に腰掛けて、メニューに目を落とせば手描きとか。
マスターも物腰柔らかくて。息子さんがこの店を作ったらしい。
時間がゆっくりと流れる。ずっと居られる落ちつく空間。
根っこが生えるので柚子いただいて帰る。今夜は柚子風呂に。
海ほたるで沈みゆく夕陽を見て、ここで解散。
皆さま今年もお世話になりました。
今年は世界的にも個人的にも激動の一年でした。ほんとなんなんすかね人生って。愚かな僕はありがたい会社というシステムを捨てて、誰かの庇護のもとでなく先のことを考えず、己の快楽を優先して生きていくぞ、と、そういう一見まっすぐな気持ちで人生の舵を切ったのでありますが、あわよくば、美味しい思いをしてやるぞという下心を抱きながらとにかく日々を生きていこうと思います。
旅するバイクの行く先が人生の旅になろうとは、まるで思いがけぬことではありますが、来年もひとつご贔屓に。ひらにーひらにー。
やっぱりnovotelさんの写真、素敵です!走行中の写真からは何故かジョゼと虎と魚たちが浮かびますね。
今年もたくさんお世話になりました。来年もまたご一緒させてください^^
良いお年をお迎えください。
nmindさま
こないだはありがとうございましたー。楽しかったですね。
こちらこそ、来年もまた遊んでやってくださいませ。コロナが少し落ち着いて、新年会ができれば良いですけど。
勝タンリストが増えていくのを密かに楽しみにしてます(笑)。また行きましょう。よいお年を!!