GW長野ツーリング  山田牧場~聖高原

 

嫁さんのバイクは’86年のXLH883。いわゆる4速スポーツ。これをどこも弄らず、フルノーマルで乗っている。手前味噌だが硬派なバイクだなと思う。僕は密かに、我が家の「男前号」と呼んでいる。

僕が暇さえあればオートバイでふらふら出来るのは、嫁さんもバイク乗りであるところが大きい。僕たちは、知り合ったときからお互いがバイクに乗っていた。だから、夫婦とはいえ気が向けば、一人でふらふらと走り回る。理解があるという言い方もできるが、むしろ「そういうもんだ」と思っている。

僕たちは年に何回か、少しまとまった休みが取れた時に、泊まりのツーリングに出かける。一人でふらふらするのはある意味、圧力の高まった蒸気の逃がし弁みたいなものだが、だからといって夫婦仲が切迫した状況にあるわけではない。繰り返しになるが、夫婦仲は悪くないのだ。それで、この連休は長野へ、二泊の予定で走りに行った。

一日目は山田牧場にある「ロッヂ カナディアン」にお邪魔した。
当日は僕たちだけの貸し切り状態で、夕飯のオイルフォンデュも、窓から見える北アルプスの眺望も、気さくなご夫婦のもてなしも素晴らしかった。そしてなんと言っても、温泉が良い。硫黄の臭気が鼻をつく。ああ、温泉に来たなと思う。僕たちは食べたり、飲んだり、温泉に入ったり、ごろごろ寝たりと至極のんびりと過ごした。朝は5時に起きて近所を走り、戻って温泉に入り、また少し寝て、10時過ぎに宿を後にした。






二日目は聖高原キャンプ場まで7~80km移動して、長野のショップ「LOWS MAGIC MACHINE」の主催するキャンプに合流した。去年もお邪魔している。嫁さんは一昨年も参加していて恒例になりつつある。

うちの嫁さんとロウズのご夫婦とは古くからの友人で、そんな繋がりもあって僕も良くしていただいている。

いろんなショップや業界の方、またはその客など、100人ほどのハーレー乗りが酒盛りをするのだ。



興が乗ってくる頃には混沌の極みを呈している。頭がまっ白になるほど笑った。ずいぶんと飲んで思考も怪しくなった頃、這うようにバンガローへ向かいシュラフにもぐり込んだ。

 

 

 

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