旅する各駅停車

ハロー、バイク乗りのみなさん。
新しい年が明けました。

今年の冬はとても暖かくて、ならばオートバイにも乗ってそうなものだけど、実際には電車に乗っていた。各駅停車の旅だ。
「青春18キップ」をご存知だろうか。商品名からして「それって18歳じゃなくても良いの?」という疑問はごもっとも。現に僕も、それがどのようなキップなのか、嫁と会うまで詳しくは知らなかった。現実には40を越えたおっさんが「青春」や「18」を使ってもなんら咎められない。

うちの奥さんはバイク乗りであるが、青春18キッパーでもある。そのようなネーミングがあればだが。このキップを手にどこへでも行ってしまう。「18キップの旅はバイクの旅に似ている」なんて上級者然としたことまで言い出すから、僕としても黙ってるわけにいかない。それで、正月の大阪帰郷は、各駅停車の旅となったわけだ。

結論としてはバイクの旅に似ているかどうかはさておき、そう悪いものじゃなかった。ホームで立ち食い蕎麦を食べた時と、名古屋で途中下車して1時間ほど食事をとった以外は、ほぼ乗りっぱなしの10時間。乗りっぱなしといっても終点まで1本では行かないから、4~5回は乗り継いで、東海道本線にひたすら身を委ねる。本を読んだり眠ったり、外の景色を眺めたり、何も考えずに呆けたり。周りがやれ飛行機だ、のぞみだという中、こちとらドンコウだ。とにかく時間だけはあった。

着いてみればあっという間とは言わないまでも、さして辛いこともなく楽しめた。1時間ほど座れない時間があったが、正月の繁忙期にその程度なら上出来だと思う。本をがっちり読んだり阿呆ほど寝たりして、むしろ贅沢な旅なのかもしれない。普段そんな時間が持てるだろうか。そのうえ大阪まで行って、2,500円という破格値。

嫁の実家である大阪では、食っちゃ寝の自堕落な正月を過ごし、世の時流に未だ乗り切れないまま仕事に突入。ライオンの檻に放り込まれたような慌ただしい日常が始まって、泡食っている。あの10時間が夢だったのではないかと思う。
あ、そうそう、明けましておめでとうございます。
次はバイクのことが書ければと思う。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。