梅雨の二泊三日渓流ツーリング 2日目 〜甲府へ

二日目の朝、テントを叩く雨音で目が覚める。
やっぱり雨か・・・梅雨時のキャンプは忍耐だな。諦めて二度寝する。うつらうつらしていると、次第に雨音が弱まっていくのがわかる。行動開始は7時40分。朝マズメならず。

いつもならコーヒー淹れてパンをかじるくらいするけれど、悪天候で湯を沸かす気にならない。とりあえず朝飯はやめてゲーターに足を通し、底の無いウェーディングブーツを履く。靴底は薄皮一枚残ってる状態。ネオプレーンのソックスゲーターを履いていたので、何とかなるんじゃないかと軽く考える。

テンカラだけ持ってセローに跨がる。朝飯用に買ったパンをリュックに放り込んで、管理棟へ行き釣り券を購入。靴底無いのに躊躇なく購入したのはなぜだろう。

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西俣沢への林道を入り、チリンチリン熊鈴鳴らしながら入渓。水に浸かって1分で靴底が破れた。完全に穴があいて、ネオプレーンのつま先がコンニチハ。やっぱり駄目じゃん。

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でもここまで来たら進む。昨夜退渓した地点まで遡行して、さらに釣り上がる。白泡の途切れた辺りに、黒い毛鉤をそっと振り込みナチュラルドリフトで流す。

ラインに微かな動きがあって反射的に竿をあおる。

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チ、チイサイズ。でもようやく出た。15cmのチビイワナだったけど、初テンカラで釣ったこともあって嬉しかった。なんとも愛嬌のある顔。写真撮ってリリース。

川が大きくカーブする淵まで来て少し休憩。天気はすっかり回復して青空も見えるが、山の天気は本当に変わりやすい。大岩の上で持ってきたパンを頬張って、しばし光合成。

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靴底はもはや完全にご臨終。これからどうしようか考える。どう考えてもこの靴で続けるのは危ない。ならば買うしかない。どうせ買うならウェーディングブーツが良い。
iPhoneで釣具屋を検索する。ここは標高1,500メートルの高原だ、そんな気の利いた店は近くに無い。佐久の町まで北上するか、山梨県の甲府まで戻れば、量販店がありそうだ。

往路で通り過ぎた山梨県の笹子川を思い出す。
考えた末、気分を変えて山梨県へ移動することにした。幸い夜7時までにキャンプ場を出れば良いのだ。西俣沢を退渓し、テントに戻る前に少し下流域もパトロール。

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道路脇に鹿止めゲートを見つけ、バイクを降りて徒歩で林道を進む。

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開けた川に出た。魚居そうにないな。上流へ向かってブラブラと散歩する。だいぶ渓相が良くなってきたけど流木が多い。足に突き刺さりでもしたらひとたまりもないので撤退。キャンプ場に戻る。

さっきまであんなに陽が射していたのに、またしとしとと雨。
雨のなか撤収にかかる。あらゆるものがびちょびちょに濡れていて、一向にはかどらない。やむなく濡れたテントをそのまま仕舞う。

今日の寝床を決めてなかった。甲府周辺のキャンプ場を検索するが、良い場所が見つからない。今夜濡れたテントを張る気にもなれず、ホテルを予約。まいっか。荷物をセローにくくりつけて、壊れた靴も仕舞い込んで、サンダル履いてキャンプ場をあとにする。お世話になりました。

R141を南下。清里の辺りでバケツひっくり返したような雨にやられ、全身ドブねずみ。高原を降りて山梨県に入ると、嘘のようにやんでいる。甲府の釣具屋「キャスティング」に寄って靴を物色。リトルプレゼンツのライトウェイトWDシューズを買ってその場で履き、予約したビジネスホテルへ。やっぱ足元は固めないとね。

LP

ロビーのおねーさんにお勧めの居酒屋を聞いて、ひとっ風呂浴びてから繰り出す。
くはー、ジョッキで飲むビールは美味い!

 

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