ちょうど一年前、通い慣れた道志川支流のテンカラ釣りで、バランスを崩して手をついた拍子に左手中手骨を骨折した。このレントゲンはだいぶくっついてからのもの。

試しにあなたの薬指をぐーっと後ろに反らせてみてほしいんだけど、「これ以上は痛くて無理」という段からさらにもう二息ほど勢いよく後ろに折ってみてもらえますかね。きっと指ではなく甲の骨が折れる。ここの中手骨はわりと弱くて折れやすいんですね、お試しあれ。その時、骨と心と、竿もポッキリ折れた。

今年の渓流釣りもとっくに解禁を迎え、テンカラシーズンの始まりと言われる藤の花が咲く時期を過ぎても、僕は釣りに行かなかった。竿がなかったせいもあるけど、渓に気持ちが向かなかったんだと思う。このまま今年はやらずに終わるかな、なんて思ってたけど、ある時ふと、急に渓流に行きたい欲求が湧き上がってきた。

つ、つ、つ、釣り行きてー！

一年ぶりに折れたロッドを出してみる。嘆かわしい。このロッドはディスコンだし修理も不可なので新しいのを買おう。

で、雨の中、上州屋池袋店に行って買ってきたニューロッド。DAIWA NEO TENKARA 32

わりとベーシックなテンカラロッドだけど、3.2メートルと長くもなく小渓では扱いやすいサイズ。仕舞寸はこれまでの渓峰とほぼ同じかわずかに短い。自重77gも軽くて良い。

これと愛竿であるルアーロッド、PALMS Egeria ERNS-53UL/T5

今年はルアーももっとやろう。

これらの竿を携えて、9月に北海道ツーリング行くぞ。

 

SHIMANO 渓峰テンカラSX

古い竿だけど、間違いなく僕にテンカラの楽しさを教えてくれた。ありがとう渓峰。痛い思い出の竿になっちゃったけど、戒めのため捨てずに置いておく。