革ジャンを染め直す 〜あれから

以前、自分で革ジャンを染め直すという話を2度にわたってつらつら書き散らかしたのだが、心苦しいことにそのページへのアクセスが今だに多い。みんな自分で染め直したいんだな。

革ジャンを染め直すの巻
続・革ジャンを染め直すの巻

心苦しいという理由は他でもない、失敗だったから。
染め直した当初は「おれ天才」と思う仕上がりだったけど、着ているうちに早い段階で色が褪せ始めた。黒に染めたはずのライダーズジャケットは、今やチャバネゴキブリのような光沢を発している。これはもしや失敗なのかとわかるまで少しかかった。

その後も何度か染め直したり、つや消しのコート剤を試したりしたが、この際はっきり申し上げて、やめといた方がいいと言いたい。今になってすまん。
かえすがえすも残念なのは、染め自体は希望どおりの仕上がりになったけど、「そのままのイメージでイイ感じに定着させる」ことが容易ではなかった。

このままでも着れないことはないのだが、まったく気分の良いものではない。特に明るい日差しの下では人の目も気になる。思い出そう、我こそはチャバネゴキブリなのだ。

それで、気に入った革ジャンでもあったし、いよいよプロに尻拭いをお願いすることにした。初めからそうすべきだという貴方の言い分もわかる。痛いほどわかる。しかし、物は試しという言葉もある。とりあえず試したいのよ。

染め直しを行なっている業者はわりとたくさんあって、どこもだいたい3万円〜の費用がかかるらしい。なかなか勇気のいる金額である。買い直すには足りないけれど、リペアと思うと安くもない。でも技術を伴う仕事だということは身を以て体験したので、これは致し方なしと思った。技術はいつの時代も我々の血肉となる。

頼むとは決めたものの、技術力の違いもサイトを見ただけではわからず、しばらく出せずにいた。ある日、ふと一店のサイトを見つける。店名は『革製品の修理工房 YSR』。革ジャンに限らず革製品ならなんでも扱ってくれるらしい。料金表を見るとレザージャケットの全面染め直しが2万円〜。他よりけっこう安い。

企業理念が「ゴミを出さない・増やさない」「リユース・リサイクル」というのも気に入って、これまでの自家染色の経緯や仕上がりのイメージをメールに書いて、上のような写真を何枚か添付して送ってみた。

店主の南條さんから丁寧な返事がきて、仕上がりや艶感についても細かく説明されていた。見積金額も2万円(税込/送料別)。お願いすることにした。

 

仕上がりまで1ヶ月半。
オーダーしたのは先月の半ばなので、今月中くらいには届くと思う。どう生まれ変わってくるのか楽しみ。

 

 

 

1件のコメント

  1. 擦れる場所から下地の茶色が出てくるということですよね。
    リアルマッコイズ みたいで良いじゃないですか!

    • 匿名さま

      コメントありがとうございます。
      そうですね。見方によってはマッコイズぽいといえなくもない?笑
      好みなんでしょうが自分ではあまり気に入りませんでした。プロに染め直しも頼みましたが、なかなか希望通りにするのは難しいですね。今はもうあまり気にせず着てます。
      どなたかうまい染め直し教えてくれないかしら。。。

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